【インタビュー】Dos Monos『Dos Siki』|新しい快楽を生み出すための音楽と批評

荘子it(ラッパー/ビートメイカー)、TaiTan(ラッパー)、没(ラッパー)から成るヒップホップ・グループ、Dos Monosの4曲で構成されたセカンド・アルバム『Dos Siki』は、音と言葉の濃密さにおいて、近年の日本のヒップホップのなかで際立っている。濃密さとはつまり語彙力の豊富さ、交錯する文脈の複雑性、サンプリング・ソースの多彩さ(ナイジェリアのロックをはじめとする様々なアフリカ音楽、ヒップホップ、フランク・ザッパ、ラテン音楽=サルサ等々)とその重層性(または音数の多さ)である。4曲でアルバムと言い切るのも納得の作品だ。

【インタビュー】Daichi Yamamotoが選ぶこれまで体験した20のベストライブ

昨年リリースした1stアルバム『Andless』でみせた多彩な音楽性と、歌とラップを自在に行き来するスキル、そして想像力をかき立てるようなリリックが注目を集めたDaichi Yamamoto。1

【インタビュー】Ralph | No Flexなラッパーの孤高

Ralphは日本では数少ないUKグライムやドリルスタイルも、そのスキルフルなフロウで余裕で乗りこなすラッパーだ。

【日本と韓国 : 隣国で暮らしてみて Vol.4 】Howlin' Bear

2000年代後半からのK-Popブームや韓国映画などをきっかけに、文化的な距離は大きく縮まった日本と韓国。K-Popも、もはやブームではなく1つのカルチャーとして完全に根付き、若年層は国内よりも気軽に韓国を旅行することも多くなり、それはまた逆もしかりで、コロナショックの前までは両国の文化的な交流は、とても盛んだった。

【インタビュー】Awich | 人ではない目線から視る

どこの誰であっても、足元が揺らいだ2020年上半期。そんな今こそfnmnlが話を聞きたいと思ったのが、この度ユニバーサルミュージックからメジャーデビューし、8月21日にEP『Partition』がリリースされるAwichだ。

【メールインタビュー】KYNE 『KYNE TOKYO 2』 | 表面的な視覚効果として描く

福岡の街を歩けば、必ずと言っていいほど見かける、KYNE(キネ)のグラフィティ。

【インタビュー】Gottz & MUD 『VERTEX』| 「やらない」はあるけど「できない」と諦めることはない

KANDYTOWNの中でも特にハイペースに活動しているGottzとMUDが、Gottz & MUD名義でアルバム『VERTEX』をリリースした。

【インタビュー】Mom 『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』|マクロな「終わり」とミクロな「終わり」

7月8日、フルアルバムとしては3作目となる新作『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』をリリースしたMom。現在から20年後、2040年の終末が迫り来る世界を生きる少年「カルトボーイ」を主人公に据えたコンセプチュアルなアルバムとなった今作は、大きくアップデートされたサウンド面や作品としての完成度の高さもさることながら、今現在の空気や社会に対する批評性を持った作品だった。

【インタビュー】Iann Dior 『I'm Gone』|音楽を作ることは癒し

1999年にプエルトリコで生まれ、テキサスで育ったIann Dior。高校生の時に、友達から楽曲を作って欲しいと頼まれたことがきっかけで楽曲制作をしてはアップロードすると、口コミで広がり、Internet Moneyの創設者のTaz Taylorの耳に届きLAに移住。

【インタビュー】山本精一『CAFÉ BRAIN』|音楽は自分の中から湧き出て来てしまうもの

2020年7月16日に山本精一の4年ぶりのソロアルバムがφonon(フォノン)よりリリースされる事が決定した。アルバムタイトルは「CAFÉ BRAIN」(カフェ・ブレイン)。COVID-19渦中の暮らしや、この事態を受けて考えた事、実行した事、そして新作アルバムについて、美術家にしてOPTRONプレーヤーの伊東篤宏が山本精一に話を聞いた。

【インタビュー】BES & ISSUGI 『Purple Ability』| 常にヒップホップをやっている2人

BESとISSUGIが2枚目となるジョイントアルバム『Purple Ability』を7月3日にリリースした。本作は、ヒップホップへの真摯な情熱と精緻なこだわりで共鳴し合う両者がそれぞれの異なる個性を存分に発揮しつつ、1枚の作品へと昇華させた傑作だ。1作目を経て、より強固な信頼関係で結ばれた2人と極...

【日本と韓国 : 隣国で暮らしてみて Vol.3 】| Valknee

2000年代後半からのK-Popブームや韓国映画などをきっかけに、文化的な距離は大きく縮まった日本と韓国。K-Popも、もはやブームではなく1つのカルチャーとして完全に根付き、若年層は国内よりも気軽に韓国を旅行することも多くなり、それはまた逆もしかりで、コロナショックの前までは両国の文化的な交流は、とても盛んだった。

【インタビュー】lil beamz|自分を認めて光となる

トラップを下敷きとして多様なスタイルを持つラッパーたちが次々と登場する現在の日本のシーンに、“MICHIKO LONDON”、“ZENITSU”といった楽曲を携えて鮮烈な登場を飾ったlil beamz。兵庫県・加古川出身であり、Shurkn Papを始め多くのラッパーを輩出してきたHLGB Studioを拠点に活動する彼は、エモーショナルなトラップビートから四つ打ちやドラムンベースまで幅広いビートを自在に、自身の色に染め上げながら乗りこなす。自分自身の内面をリアルに吐露したリリックをファッションやアニメといったトピックに織り交ぜる感覚も、まさにオリジナルな物であると言ってよい。

【インタビュー】GUCCIMAZE|初個展『MAZE』

世界に通用する数少ない日本人グラフィックデザイナーのひとり、GUCCIMAZE。彼は、メタリックでエッジなタイポグラフィを武器に、世界的なアーティストや企業のデザインワークを刷新し、音楽シーンを中心にした国内外のデザインに大きな影響を与えている。

【メールインタビュー】トレイ・エドワード・シュルツ|唯一無二のプレイリストムービー『WAVES/ウェイブス』の秘密とは

『ムーンライト』や『レディバード』、『ミッドサマー』などの作品群を発表し高い評価を受ける映画プロダクションA24による新作『WAVES/ウェイブス』が、7月10日(金)より日本公開される。それぞれ心に痛みを抱える南フロリダの高校生たちの物語にFrank OceanやKanye West、Kendrick Lamarなどの楽曲が花を添える、唯一無二のプレイリストムービーとなっている本作。今回FNMNLでは、『WAVES/ウェイブス』の監督であるトレイ・エドワード・シュルツにメールで話を聞くことが出来た。
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