【インタビュー】Gottz & MUD 『VERTEX』| 「やらない」はあるけど「できない」と諦めることはない

KANDYTOWNの中でも特にハイペースに活動しているGottzとMUDが、Gottz & MUD名義でアルバム『VERTEX』をリリースした。本作に参加したビートメイカーは、Yung Xansei、Lil’Yukichi、ZOT on the wave、DJ KANJI、Ryohu、Neetz。早いトラップのビートが中心だ。阿吽の呼吸を共有する二人は、センスとスキルを高度に融合させ、実に多様なアプローチのラップをがっつり聴かせる作品を作り上げた。今回は二人にユニットの成り立ちから制作の過程、そして互いの存在などについて話を訊いた。

取材・構成 : 宮崎敬太

俺らは相性がいい。阿吽の呼吸で物作りが出来ると言うか。

- このユニットはどのように立ち上がったんですか?

Gottz - 俺とMUDは"+81"をはじめ、これまで何曲か一緒に作ってるんですけど、とにかく相性がいいんですよ。阿吽の呼吸で物作りが出来ると言うか。それで俺の2ndアルバム『SAKURAGAOKA』を出した後くらいに、一緒にアルバムを作ろうという話になったんです。

MUD - 去年の暮れくらいから作り始めて、だいたい半年くらいで完成しました。

- 今回はスピード感のあるトラップが多い印象でしたが、ビートはどのように決めたんですか?

MUD - Gottzですね。

Gottz - まだ全然形になってないんですけど、今回のアルバムと並行して自分のソロアルバムも作ってるんです。だからいろんなビートメイカーと頻繁に連絡を取ってて。例えばとあるビートメイカーから10曲送ってもらったら、まず俺が気に入ったビートを3〜4曲選ぶ。基準は自分がクラブでかけたいとか聴きたい音。それをMUDにも送るんです。そうすると、MUDは俺が「ソロで使おうかな」と思ってた一番カッコいい1〜2曲を必ず選んでくるんですよ(笑)。

MUD - (笑)。俺はいつもビートを聴いて3秒くらいで好き嫌いを決めてるんです。

- MUDさんがSpotifyで公開してるプレイリストもそんな感じなんですか?

MUD - そうです。ちょっと聴いて好きだったらとりあえずプレイリストに入れてます。自分にとっては作業用BGM的な。あと車乗った時、毎回曲選ぶのめんどくさいんで好きな曲だけのプレイリストを作っちゃった、みたいな。だから全然深い意味はないです(笑)。

これを超えるラップアルバムを作れるやつはいるのか?

- 本作のテーマを教えてください。

Gottz - 今回の作品はテーマというより、俺らがラップすることに重きを置きました。『VERTEX』にはイントロも、インタールードも、アウトロもない。そういうストーリー的要素を排するタイトなラップアルバム。俺ら的には「これを超えるラップアルバムを作れるやつはいるのか?」ってノリでした。

- 曲作りはどのように進めていったんですか?

Gottz - 基本的にはビートを聴いてお互いのパートを埋めていきました。俺が聴いてフロウが思い浮かばない場合は、先にMUDに書いてもらったり。そうすると意外な乗せ方をしてきたりするので、俺も刺激を受けて違うアプローチを考えたりして。どの曲もフックを担当してるほうがイニシアチブを取って制作してたパターンが多いですね。

MUD - そうね。でも"Slangin’"は先にGottzのヴァースができてた。俺がスタジオに来て、タバコ吸って戻ったら出来上がってて。「かっこよ」と思って「じゃあ俺はフックやるわ」って感じでした。

- 今回のアルバムはヴァースA、フックA、ヴァースB、フックBのような単純な構成ではなくて、二人の入り組んだコンビネーションを聴かせる曲が多いですよね。例えば"Slangin’"はまずGottzさんのヴァースが16小節×3あって、MUDさんの歌うようなフック(16小節×2)に続く。さらにMUDさんが16小節×3のヴァースをラップするけど、そのどれも全然違うフロウになってる。普通に聴いてて「これどうなってんの?」と思いました。

MUD - そうやって聴いてもらえるのは嬉しいけど、俺ら自身はそんなに深く考えて作ってないんですよ。構成とかもマジでノリで決めてる。ちなみに"Slangin’"の俺の裏声はNeetzのアイデア。

Gottz - そうだね。「裏声がカッコいいんじゃない?」みたいな。たぶん今回のアルバムで「こういう曲にしよう」とか「こんなリリックを書こう」みたいに話し合った曲は一つもない。制作は基本的にどっちかが先にアイデアを出して、お互いにアンサーしあう感じですね。

「やらない」はあるけど「できない」と諦めることはない。

- 1曲目の"King Kong"はLil’Yukichiさんメイドですが、これは超インパクトのあるビートですね。

Gottz - これはどうやって作ったっけな……? 確か俺のフックが最初できたような記憶がある。

MUD - 覚えてない。

Gottz - Gottz&MUDでやる場合、常に何曲か並行して制作が進行してるんです。スタジオではいつもいろんなことが起こってるから、俺もMUDもお互いの動きを把握してなくて。俺がブースでレコーディングしてる間、MUDはイヤホンしてリリックを書いてたりもするし。

MUD - レコーディングすると決めた日は、だいたい3〜4時間スタジオに入るんです。それで3曲取りかかる。で、2曲を完成させて、残りの1曲はあえて未完成にして寝かします。その曲は、次にスタジオに入った時に完成させる。俺ら、長時間は集中できないからいつも短時間でバッと済ませるタイプなんです。

Gottz - 俺たちはブースに入った時の集中力がすごく高い。「やらない」はあるけど「できない」「諦める」ことはない。家でやってきたものをスタジオに持ってきたのであれば、必ず仕上げて帰るというスタンスですね。

- 9曲分のビートは最初から揃ってたんですか?

Gottz - そんなことないですよ。"King Kong"や"Slangin’"は割と後の方にもらったビートだし。早めにあったのは"Dreamy Land"とか"Adrenalin"とかかな。

MUD - 今回は完成しなくてボツった曲もあるんですよ。

Gottz - MUDは書いてくれたけど俺の気分が乗らなかった。「すいません」って感じ(笑)。

MUD - でもね、それが一番大事なんですよ。俺らの場合、良い曲ってだいたい速攻でできるんですよ。時間かかっちゃうくらいなら、次に行ったほうがいい。

Gottz - レコーディングのテイク数も少ないもんね。できないなら家で練習してこいって話だし。俺らはそういうレベルで作ってない。だからボツった曲も技術的にできないとかじゃなくて、単にその時のフィーリングが合わなくなっただけっていう。レコーディングする曲も毎回決めてるわけじゃないんですよ。その日にスタジオに集まって、その日の気分で決めてた。

- "Adrenalin"はDJ KANJIさんのビートですね。

Gottz - KANJIくんとはYo-Seaとかの流れで一昨年くらいからちょいちょい遊ぶようになって。

- Yo-SeaさんはGottzさんのソロアルバム『SOUTHPARK』の収録曲"Neon Step"で共演していますね。さらにDJ KANJIさんのEP『THE LIFE』にも参加しています。

Gottz - そうそう。KANJIくんはクラブDJとして有名だけど、本格的に機材を買い揃えて今めちゃくちゃいっぱいビートを作ってるんですよ。俺のソロアルバム用にやってる曲もあります。"Adrenalin"に関してはさっきも言ったように制作のかなり最初の段階からもらってました。この曲はオートチューンをかけて符割を決めるような最近のトラップじゃない。すごくシンプルなビートなので、あえてラップをガシガシ乗せていく感じにしました。俺はあえて先に書いたMUDと同じフロウにして。掛け合いみたいな雰囲気を出したかった。

- MVが先に公開されてましたが、Jin Doggさんが出演されてましたね。

Gottz - 撮影の時、Jin Doggという怪獣がたまたま関東にいたんですよ(笑)。

MUD - このアルバムも当初はいろんなラッパーに客演してもらおうという話もあったんですよ。でも俺らだけで曲が出来すぎちゃって。「これ、客演が入る余地なくね?」ということで、結局二人だけの作品になりました。

- 確かに今回のアルバムはトータルタイムこそ29分と短いけどものすごく聴きごたえのある内容なので、もしかしたらここに客演が入ったらトゥーマッチだったかもしれないですね。

Gottz - そうそう。『VERTEX』は今時のトラップのアルバムの1.8倍くらいの情報量がありますよね(笑)。ビートのアプローチやテンポ感が似た曲が多いけど、二人だけでかなりいろんな色を出せたと思うんですよ。

MUD - 今回の作品は俺とGottzがお互いにフィーチャリングしあってるような感覚かな。

俺らはいつも楽しんでやってるだけなのかもしれない

- KANDYTOWNの仲間であるRyohuさんが作った"Ginza"ですが、このタイトルにはどんな意味があるんですか? あまり二人が銀座にいるイメージがないので……。

Gottz - ですよね(笑)。これはRyohuくんがつけてたビートのタイトルが"Ginza"だったんです。いろいろ考えたけど変に捻るよりこのままでいいかなと思って。あと"Ginza"というローマ字の並びがカッコいいというのもデカかった。

MUD - この曲は俺が先にフックを書いたんですけど、Ryohuくんの作った音と"Ginza"というワードから首都高を車で走ってるイメージが浮かんだんです。俺は歌うのも好きで、この曲に関してはラップよりもメロディが浮かんできたって感じですね。

-  "Order Made"のビートは、ZOT on the waveさんにどのようにオファーされたんですか?

Gottz - オファーか……。

-  "Order Made"(オーダーメイド)というタイトルなので、二人からZOTさんに「こういう感じで作ってほしい」とニュアンスを伝えてこのアルバムのために書き下ろしてもらったのかと思ってたんです。

Gottz - あ、なるほど。そういう意味ではこの曲はオーダーメイドじゃないけど、ZOTさんが俺らのために書き下ろしてくれたってことにしときましょう(笑)。でも実はZOTさんとはその後も一緒に作ってて、そっちはまさにオーダーメイドでビートを作ってもらってたりもするんですよね。

- 同じくZOTさんの"Cook Good"。これはMUDさんのフックがヤバい。「どうやって作ったのか?」と質問しても答えにくいと思うんですが、このノリというか発想はMUDさんの中からどのように出てくるものなんですか?

MUD - これはGottzにビートを聴かせてもらって、すぐにフックのフロウが頭に浮かびました。ちょっとニューウェストっぽいというか。Tygaみたいなイメージもあったからキャッチーにしたかった。そんな時に、とあるラッパーのダサい話を聞いちゃって。「なにそれ?」とか思った気持ちを料理に例えて、フロウに嵌めていった感じですね。

- 話は前後しますが、"King Kong"には「ラッパー気取りの詐欺師が今では全国ネットでみんなの笑いもの」というGottzさんのリリックもありましたね。「俺らよりカッコいいラップできるやついんの?」というテンションは、やはり今作の原動力なんでしょうか?

Gottz - そういう気持ちは今作に限らず、昔からずーっとありますよ。単純に聴いててグサッとくるものがほとんどない。だけど"Cook Good"にしても、"King Kong"にしても、俺ら的には冗談みたいなもんです。別に具体的に誰かを攻撃するつもりは全然ない。これを聴いて「これ、俺かな?」と思っちゃったらその人の曲ですね(笑)。

- 個人的に今回のアルバムでは"Riden"が一番好きでした。

Gottz - このビートはYung Xanseiからかなり前に送ってもらってたんですよ。アルバムの中では一番チルい曲ですよね。ビートのイメージから俺が書き始めました。

MUD - でも正直、俺的に"Riden"はボツ候補だったんです。

- えっ?なぜ?

MUD - なんかかわいい声だし。これがどういうふうにみんなに聴かれるか全然イメージが湧かなかった。

Gottz - MUD的にも新しいアプローチだから作ってる時は、自分でもこの表現が正しいのかわかってなかったんだよね。

MUD - そうそう。Gottzのヴァースが先にあって、そこに俺が嵌めるとしたらあれしかなくて。でもやってる時は本当に手探りでした。"Riden"は結構いろんな人が気に入ってくれてるようなので、結果的には良かった。

Gottz - 俺らには阿吽の呼吸があるけど、同時に競い合ってる部分があって。さっきMUDがお互いがフィーチャリングしてる感じというのはまさにそういう意味。だから"Riden"に関しても、MUD的に俺のヴァースを受けるならあの表現しかないという結論になったんだと思う。

MUD - 俺らは好きな音楽がマジで一緒なんですよ。そこのセンスを共有できてるから、お互いがお互いのやってることの意味を理解できる。さっきGottzが"Adrenalin"で、あえて俺と同じフロウでラップしたという話をしてたけど、それも「あ、逆にそうくるんだ。面白い。いいね」って思えた。すぐに意図がわかったし。

Gottz - だから楽しいんですよ。そう。俺らはいつも楽しんでやってるだけなのかもしれない。

MUD - 俺らはお互いがどういうヴァースを作ってるかを、事前にまったく共有しないんですよ。だからブースで初めてGottzのラップを聴いてびっくりする、みたいな。ドッキリみたいなノリ。

Gottz - それって『+81』の時からそうじゃない?

MUD - そうだね。っていうかKANDYTOWNはみんなそんな感じだね。

馴れ合うんじゃなくて切磋琢磨しあう仲間

- 『VERTEX』というタイトルはどのように決まったんですか?

Gottz - 「VERTEX」は俺が昔働いてたバーの名前なんです。そこにMUDもよく遊びに来てたんですよ。今はもうないんですけど。

MUD - 俺は365日中、300日は行ってた(笑)。3〜4年くらい前かな。俺の人生の中で音楽を聴いて、人と遊ぶってことを一番した場所ですね。 しかも「VERTEX」はビルの最上階にあって、「頂上」って意味なんですね。アルバムの雰囲気とも合うしね。

Gottz - 「VERTEX」は俺ら二人にとってすごく思い出深い、馴染みのある場所なので、タイトルはこれしかないねって。というか、俺はタイトルを考えられない病なのでこれまでの作品は全部3秒くらいでタイトルを決めてる。

- 収録曲のタイトルに関してもそんな感じなんですか?

MUD - うーん、後付けが多いのは確かですね。タイトルに関しては二人で結構話したね。「●●●」は? 「違くね?」みたいな。

Gottz -  "Ginza"とかトラックにもともと付いてたタイトルがそのまま採用されることも多いよね。"Nice Booty"とかもそうだし。

MUD - ちょっと変わったところだと"Riden"かな。あれは「Right(現在)」と「Then(その後)」を合わせた造語なんです。

- 今回の収録曲で気に入ってるラインを教えてください。

Gottz - 俺は"Slangin’"のヴァースかな。ビートとの親和性が高いラップを自然とできるようになった。「ラリってるみたく暑くなる東京の夜には俺らがいる」のとこでフロウを変えたりとか。ビートの声が聴こえるようになった。そこは本当に重要なことだと思う。

MUD - 俺は"Dreamy Land"の「What ya doing right now?/暇さえありりゃ吹かすシガー/赤い目写るミラー/腰履きしてるジーパン」ってとこ。あのフロウは好き。

Gottz - そういやこの曲はMUDが先にヴァースを書いてきたんだよね。

MUD - そう。俺がヴァースを二つ書いちゃったんですよ。Gottzがフックだけやる曲があっても面白いと思って。

- いろんな意味で相性抜群という感じですが、Gottz & MUDは今後続くんですか?

Gottz - どうだろうね。

MUD - あんま深く考えないほうがいいのかなって。俺らは本当にノリが大事なんで。

Gottz - コロナがなければ、本来この時期はGottz & MUDでツアーを回りながら、それぞれのソロの準備をしていたはずなんですよ。俺らにとってツアーはデカくて。まだ見ぬヤングガンに食らったり。あと地方のライブでは、実はリハが気合い入るんですよ。というのも、地方のイベントだと出演者たちも受付とか他の演者のアテンドとかいろいろやることがあるから、結構本番のライブは観れないものなんですよ。だからみんなリハをめっちゃ観てる(笑)。そうすると俺らもここでカマさなきゃってなるんです。そういう意味ではちょっと今寂しい気持ちもあるけど、現状では本当に大変な人たちも多いと思うので、とりあえずこのアルバムを聴いて元気を出してもらいたいですね。

- ベタですけど、最後に二人にとってお互いはどんな存在ですか?

MUD - ライバルかな。でもKANDYTOWNはみんなそんな感じ。馴れ合うんじゃなくて切磋琢磨しあう仲間。

Gottz - 甘やかすだけが優しさだと思ってない。俺自身も「MUDがこのラップしてるのに俺はこれでいいの?」って自分に対する問いかけが常にありましたから。

MUD - それがあるから、みんなどんどんラップがうまくなってる。俺たちって結構それぞれを気遣う一面も持ってるんですよ。24時間ずっと一緒って感じじゃないからこそ、優しさと厳しさを両立できてるんだと思う。

Gottz - KANDYTOWNは和なんで。たまに乱れることもあるけど(笑)。でも今後もお互いに助け合ってやっていきたいですね。

Info

アーティスト名:Gottz & MUD
タイトル:VERTEX
発売日:2020年7月10日(金)

トラックリスト
Produced by Gottz & MUD

1 King Kong - Prod. Lil'Yukichi
2 Nice Booty - Prod. Yung Xansei
3 Adrenalin - Prod. DJ KANJI
4 Dreamy Land - Prod. Yung Xansei
5 Ginza - Prod. Ryohu
6 Order Made - Prod. ZOT on the wave
7 Cook Good - Prod. ZOT on the wave
8 Riden - Prod. Yung Xansei
9.Slangin’ - Prod. Neetz

「VERTEX」 配信リンク
https://linkco.re/gGPAbd2b

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