2019年スーパーボウルハーフタイムショーが予定通り開催されるも賛否両論を呼ぶ

人種差別に抗議したコリン・キャパニック選手が自由契約となったことに端を発し、波乱続きとなった2019年スーパーボウルハーフタイムショーが今日放送された。

これまでの過程はFNMNLでも紹介したが、アメリカのエンターテイメント最大の注目を集めるイベントにも関わらずRihannaCardi Bなど多くのアーティストが出演のオファーを断り、出演が決定したMaroon 5にはキャンセルを求める署名が殺到、Travis ScottはNFLのチャリティー参加を条件に出演を承諾するもCommonやJay-Zから「出て欲しくない」との声を寄せられた。現在のヒップホップシーンの中心であるアトランタでの開催とあって、「人種差別」「ヒップホップアーティストの出演」など様々なトピックの議論が交わされたハーフタイムショーだったが、実際の模様がこちらだ。

Maroon 5が“Harder to Breathe”や“This Love”など初期のヒット曲をパフォーマンスした後、Travis Scottが登場。昨年逝去した『スポンジボブ』の原作者ステファン・ヒーレンバーグへの追悼として作中に登場する「バブルボウル」のシーンがオマージュされ、その後 “Sicko Mode”がプレイされるという構成になっている。その後Cardi Bをフィーチャーした直近のヒット曲“Girls Like You”、続けて“She Will Be Loved”を披露している。フィーチャーされている聖歌隊は開催地アトランタのグループとのことだ。そして同じくアトランタ出身のBig Boiが登場し、OutKastの“I Like The Way You Move”をパフォーマンス。こうしてヒップホップファンを満足させた後、再びMaroon 5が“Suger”、“Moves Like Jagger”を演奏して大団円となった。

このように批判や議論を前提に置きつつ上手くまとめた印象のある今回のハーフタイムショーだが、やはり評価は芳しくないようだ。YouTubeの公式動画は低評価が大半を占めており、Twitterでは「最低のハーフタイムショー」との声も上がっている。

また、途中に登場するドラム隊のメンバーがほとんど白人で占められていたことも批判の的となっている。

かつてはアメリカのエンターテイメント最大の祭典だったハーフタイムショー。今回のトラブルや評価を受けて、来年以降は少しずつその形を変えてゆくのかもしれない。

related

Travis Scottが自身のラジオ番組でBig SeanやYoung Thugとコラボした新曲3曲を初披露

先日はKanye Westの新曲“Wash Us In The Blood“に参加したことでも話題を呼んだTravis Scott。そんな彼が、自身のラジオ番組.wav Radioの最新エピソードを約2年ぶりに公開。そこで、Big SeanやYoung Thugとのコラボ曲となる新曲たちを初披露した。

Kanye WestがTravis Scottをフィーチャーした新曲“Wash Us In The Blood”をリリース|BLMと連動したMVも公開

先日Dr. Dre、Snoop Doggとレコーディングを行っていたことが報じられ、新作『God’s Country』のリリースを予告していたKanye West。そんな彼が、Travis Scottをフィーチャーした新曲“Wash Us in the Blood”をリリースした。

ジョージ・フロイドさんの死に伴いTravis Scott、Chance The Rapper、Killer Mikeを始め多くのラッパーたちが声明の発表やデモへの参加を行う

先週ミネソタ州ミネアポリスにて発生した、アフリカ系アメリカ人男性のGeorge Floydさんが警察から不当な取り調べを受けている最中に窒息死させられた事件。警察による暴力や人種差別に対する抗議が広がり、先週末には全米で大規模なデモに発展したことが報じられたが、多くのラッパーたちも警察やレイシストに対する抗議の声明を発表している。

most popular

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。