Maroon 5の2019年スーパーボウルハーフタイムショー降板を望む数千人による署名が集まる

来年はアトランタで開催されるアメリカ最大のイベントNFLスーパーボウル。目玉となるハーフタイムショーは毎年世界中から大きな注目が集まる恒例行事だが、そのオファーをRihannaが断ったことで来年度は波乱の展開を迎えている。Rihannaの代わりに出演するのはMaroon 5とCardi Bだということが明らかになっているが、現在Maroon 5の降板を望む数千の署名が集まっているという。

そもそもRihannaがハーフタイムショーのオファーを断ったのは、人種差別への抗議を行い国歌斉唱の際起立しなかったことで自由契約となったコリン・キャパニック選手への支持を表明するためであった。そのRihannaの代役として出演予定のMaroon 5にも人種差別に加担するNFLへの抗議を行って欲しいと考えたファンが、Change.orgにて署名を募っているようだ。

署名の発起人であるVic Oyadejiという人物は、「Maroon 5は様々なジャンルのアーティストをフィーチャリングした音楽を何年も作り続けてきた。その中にはRihannaやCardi BやKendrick Lamarも含まれているが、彼らは全員人種差別に抗議するキャパニック選手への支持を表明している。Maroon 5も同じことをするべきだ。彼らには、正しい側についた歴史を残すチャンスがまだ残されている。もし降板しなければ、選手よりもNFLを支持したバンドとして歴史に残ってしまう」と説明している。このような運動はファンからの呼びかけではなく自らの意思で行ってこそ意義があるもののようにも感じられるが、Maroon 5までもがハーフタイムショーを降板すればNFLにとってのダメージは計り知れないものになるだろう。

来年のスーパーボウルは現在ヒップホップシーンの中心地となっているアトランタでの開催が予定されている。ヒップホップとは切っても切り離せないアトランタという土地でのハーフタイムショーは、より人種の問題について考えなければならないものになるはずだ。Bruno marsが「アトランタでのハーフタイムショーにはラッパーを出演させるべき」と発言したことも伝えられているが、フィーチャリングのCardi Bが出演するとはいえメインがMaroon 5であることを疑問視する声もある。

物議を醸している第53回スーパーボウルだが、果たしてMaroon 5は予定どおり出演することになるのだろうか?

RELATED

Chance The Rapperが「俺はJay-Zがプロデュースするハーフタイムショーには出ない」と発言

人種差別に抗議したコリン・キャパニック選手の処遇が批判を浴びたNFL。それに伴い昨年のスーパーボウルハーフタイムショーでは多くのアーティストが出演を拒否したことが報じられた。その打開策としてNFLはJay-ZとRoc-Nationにハーフタイムショーのプロデュースを任せたようだが、それでも出演に意欲を示さないアーティストはいるようだ。

Jay-ZとRoc Nationが来年以降のスーパーボウルハーフタイムショーをプロデュースすることが明らかに

人種差別に抗議し、国歌斉唱の際に起立しなかったコリン・キャパニック選手にFA宣言をしたことで多くの批判を浴びたNFL。その目玉イベントであるスーパーボウルハーフタイムショーを巡って昨年は様々な騒動が巻き起こったが、そんなハーフタイムショーになんとJay-ZとRoc Nationがプロデューサーとして参加することが明らかになった。

2019年スーパーボウルハーフタイムショーが予定通り開催されるも賛否両論を呼ぶ

人種差別に抗議したコリン・キャパニック選手が自由契約となったことに端を発し、波乱続きとなった2019年スーパーボウルハーフタイムショーが今日放送された。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。