世界初のロボット指揮者『YuMi』がベルディ劇場にて、観客800人を前にオーケストラを指揮

MUSIC  2017.09.16  FNMNL編集部

今週火曜日夜、ロボット指揮者『YuMi』がイタリア、ベルディ劇場にて800人の観客の前で、ルッカフィルハーモニー交響楽団の指揮をした。

イタリア、ピサで開催された第1回国際ロボット工学フェスティバル。それに合わせ、スイスの企業『ABB』が2本腕のロボット指揮者『YuMi』を開発。ピサのベルディ劇場で、世界で初めてロボットが指揮をする生演奏のコンサートが披露された。

「You and Me」という意味から名前を取った『YuMi』はこの日演奏された18曲中の3曲の指揮をした。その3曲には、かの有名なヴェルディ作曲のオペラ「リゴレット」の中の”La donna è mobile(女心の歌)”も含まれていた。

『YuMi』に指揮をさせるためには、まずAndrea Colombini本人の指揮をする動きを事細かに記憶させる、その後、その動きを楽曲とシンクロさせるために技術者たちがプログラムするそうだ。

ルッカフィルハーモニー交響楽団の指揮者を務めるAndrea Colombiniは「動きを理解するのには時間がかかった。ただそれより先は簡単に進んだ」と語る。「とてもすばらしい。動きの長さとスピードが重要なのだが、技術者たちがすべて完璧にしてくれたよ」と話し、そして公演後、「『YuMi』の腕の柔軟性は驚きを超えて、想像もできないようなすばらしさだ。常にオーケストラと一緒にいることのでできない、忙しい指揮者にとって役立つものになるだろう」と『YuMi』を褒め称えた。

開発した『ABB』のCEOであるUlrich Spiesshoferは「『YuMi』は、ソフトウェアが直感的に自己学習できることを証明する。そして、どれだけ早くロボットに動きを教え込むことができるかを証明する。『YuMi』はたった数日で指揮を覚えた」と言及した。

ロボットの指揮者は正確な指揮はできるが、人間のように感受性はない。より良く改善をしたり、即興などで演奏者に対応することはできないので、今のところの現実的な利用方法は、当日のリハーサル用や、指揮者が欠席する時の緊急の代わりとのことである。

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