Joy Orbisonの名前を初めて知ったのは彼のデビューシングル"Hyph Mngo"でだった。ロンドン出身のDJ・プロデューサーの楽曲には、自身のルーツであるUKのダンスミュージックの息遣いを感じさせつつも、カラフルでエネルギッシュな印象を受けた記憶がある。デビュー曲以来、彼は新しいジャンルを...
SALUは、トラウマとなっていた自らの過去を2019年リリースのアルバム『GIFTED』で解放した。翌20年に単独公演『SALU THE LIVE 2019→2020 “GIFTED”』を東阪で実施。さらに、その後4月からクラブツアー「ZERO TOUR」を開催する予定だったが、新型コロナの影響で...
【インタビュー】DYGL 『A Daze In A Haze』|とにかく良い音楽であればいい、シンプルで
このたびDYGLは、内省と音楽的冒険の季節をへて、これまでにないほどオープンで快活、ユーフォリックとさえいえるサウンドを手にした新作『A Daze In The Haze』を発表する。何はともあれまずは、制作の終盤にかけこみで完成させたという“Half of Me”を聴いてほしい。今いる環境に留まりたい気持ちをなんとか断ち切って、「次のところ」へと向かわんとするまさにその瞬間をレジュメした本ナンバーは、コロナ禍でなかなか聴くことの叶わなかったアップリフリティングな「ポップス」である。ノスタルジアに対する否定ではない、むしろ未練を残したような「half of me is still aching inside my head」というサビのラインに、時代精神のすべてが込められている。
Elle Teresaの存在を知ったのは4年ほど前。バンドMs.Machineを始動し始めた頃「Elle Teresaってラッパーがいるんだけど超いいよ。SAI好きだと思う。」と教えてもらい、Youtubeで「ニートTOKYO」を見てみると、フリースタイルについて独自の持論を語る彼女がいた。いまだにマッチョな男社会でもあるヒップホップの世界で作り上げられた流儀について「興味ない」と一蹴する彼女に一瞬でハマってしまった。以後、自分のライブ前に彼女の曲を1人で聴いたり、たまに頼まれるDJで彼女の曲を流したりしたのを覚えている。