Fivio Foreignがドリルを取り入れたFrench Montanaを「ドリルシーンへのサポートを行なっていない」と批判
UKドリルやグライムを吸収した独自の音楽性で注目を集めるブルックリンドリル。その代表的なアーティストの一人であり先日はアルバム『800 BC』をリリースしたFivio Foreignが、French Montanaを批判し話題となっている。
XXLによると、Fivio ForeignはFrench Montanaが新曲“That’s A Fact”でドリルの要素を取り入れたアプローチを行っていることに対し、自身のInstagramライブにて批判を行った。彼は「Swipeyがお前のビデオに出てるだろ。まるであいつがただのバックダンサーみたいに」と自身ともコラボしてきたドリルシーンのラッパーMr SwipeyがMVに出演しているにも関わらず不当な扱いを受けていることを指摘し、「お前は俺が理解していることを分かっていない。何も分かってないんだよ。あいつに少しだけ金を渡して、服を着させて、でもお前は着ていない。俺の仲間が着るならお前も着ろ。一緒に曲を作れよ。俺の仲間を、お前がまるでカルチャーの一員であるかのように見せかけるためにビデオに出して踊らせたりするな。お前はドリルビートをやってるんだろ」と語った。要するにFrench Montanaがドリルビートの楽曲のMVにそのシーンのラッパーを出演させ、あたかもお墨付きを得ているかのように見せかけているとした上で、MVに出演したMr. Swipeyのようなドリルのラッパーを曲中でフィーチャリングするなどのサポートを行なっていないことを非難しているのだろう。
ある程度メジャーなラッパーが新しいカルチャーを取り入れたことでそのシーンに属す者から批判を受けることは珍しくなく、過去にはグライムやUKドリルを取り入れたDrakeがWileyによって「カルチャーのハゲタカ」と批判されたこともある。
今回の一件においてはFrench MontanaがプロモーションのためにYoung Thugと不可解なビーフを行っていることもあり、そもそも“That’s A Fact”という楽曲自体の評判が芳しくないことも背景にあると思われる。さらにFivio Foreign自身もアルバムをリリースしたタイミングでもあるため、プロモーションという側面も少なからずありそうだ。
Fivio Foreignの批判に対するFrench Montanaからのアンサーは今後あるのだろうか?動向を見守りたい。