21 Savageが保釈金を払うことにより釈放される見込みに

およそ1週間前に、アメリカに不法滞在していたという容疑で移民税関局により逮捕されてしまった21 Savage。一時は国外追放の可能性も囁かれていたが、どうやら保釈金を支払うことにより釈放される見込みが立ったようだ。

TMZによると、彼はまだ拘束されているものの、現地時間水曜日に行われる公聴会の後に保釈される予定とのこと。


彼の弁護士を務めたAlex Spiro,Charles H.Kuck, Dina Lapoltの3名はこのニュースを受け、声明を発表している。

「21 Savageに自身のファンや応援してくれた人々に対する特別なメッセージを届けるように頼まれた。彼はこう言っている。彼はグラミー賞に出席出来なかったが、彼の魂は確かにそこに存在していたし、世界中からの支援に感謝している。そしてこれまで以上に彼の愛する人々とともに、人々をひとつにするような音楽を作り続ける準備が出来ている」というように、21 Savageは人々への感謝とともにこれからも良い音楽を作り続けることを宣言しているようだ。

21 SavageのためにJay-Zとともに弁護士を雇ったRoc Nationも彼の保釈のニュースを受け、「21 Savageが釈放されること、そして彼が再び彼の子供達と会えることを嬉しく思います。我々は我々の国の壊れた入国管理政策によって不当に犠牲にされ続けている21 Savageや全ての家族のために立ち向かい続けます」と声明を発表した。

21 Savageのマネージャーの1人であるKei Hendersonはこのようにツイート。


「祈りが届いた」とシンプルに今の心情を語っている。
また、Keiは先日アメリカの人気番組「The Tonight Show」にGunnaとともに出演したMetro Boominが着用していたジャケットのおかげだともツイートしている。Metroが着用していたジャケットの背中には「Free 21 Savage」と書かれていた。

彼が逮捕されてからというもの、弁護士を雇ったJay-Zをはじめ、ScHoolboy QOffsetなどラッパーのみならず様々なアーティストが彼を支持する姿勢を表明してきた。加えてジョージア州の議員などアーティストではない人々からも彼に対する多くの支援が寄せられた。思わぬ形となったが彼の逮捕によって、改めて彼がこれまでヒップホップシーンや地元アトランタへどれほど貢献してきたのかを実感した人も多いのではないだろうか。

グラミー賞までをも巻き込んだ今回の21 Savageの逮捕だったが、いずれにせよ無事彼が釈放されることとなり、本人も含め多くに人々がほっとしたのは言うまでもない。しかし、それとともにアメリカの入国管理政策のほころびが浮き彫りになったのも事実だ。グローバル化が急速に進むこの世界において移民に関する問題はアメリカだけの問題ではなく、全世界が取り組むべき問題である。この出来事が各国の移民政策をもう一度考え直す契機になれば何よりだ。

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