Alicia KeysがNFLと協力し黒人が運営する企業やコミュニティを支援する基金を設立

アメリカでは9月10日、第101回目のNFLが開幕となった。そんな中、キックオフイベントに出演したAlicia Keysが、NFLと協力し黒人が所有する企業やコミュニティへの支援を目的とした基金を設立すると発表した。

Complexによると、Alicia KeysはNFLのキックオフイベントでのスピーチにおいて10億ドル(約1061億円)規模の基金の設立を発表。「私たちは、周囲で起こっている明らかな不正を目の当たりにしています。私はアーティストとして、人種的な公平性を高めるために自分のプラットフォームをどう使うべきか常に考えています。この基金はその答えの一つであり、私たちは持続可能な解決策を生み出し、黒人によるビジネスや投資家、組織、企業家、学校、銀行に投資することで、黒人によるアメリカに力を与えることを目的としています」と語った。

NFLは以前人種差別に反対し国歌斉唱の際に起立しなかったコリン・キャパニック選手を自由契約処分にしたことで、人種差別への関与を批判され続けていた。アメリカのエンターテイメント界で最大の祭典であるスーパーボウルのハーフタイムショーにおいてもRihannaがオファーをボイコットするなどの動きを見せていたが、ここ最近のBlack Lives Matterムーブメントの盛り上がりや警察による人種差別と暴力を受け、NFLなりのサポートを行う意図で今回の基金が設立されたのだろう。

NFLに対する問題提起を行った先駆者の一人であるコリン・キャパニック選手について、Alicia Keysは「コリン・キャパニック選手の勇気に深く感銘を受けており、今回の決意は彼の社会正義への関わりを讃えることを意味しています」と称賛の言葉を送った。

また、今回の基金の設立に伴い彼女は“Love Looks Better”と題された新曲もリリースしている。こちらも要チェックだ。

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