「新型コロナウイルスの影響でストリーミングサービスの再生回数が減少している」との調査結果が発表

世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスことCOVID-19。一部の国では他者との濃厚接触を避けるために外出制限がなされ、音楽を始めとするエンターテイメント産業への影響も指摘されてきた。一方でユーザーが自宅にいる時間が増えることで音楽ストリーミングサービスにとっては利用時間を増やすチャンスとなるのでは、との見方も存在していたが、そんな中COVID-19がストリーミングサービスにも打撃を与えていることを明らかにする調査が発表された。

HotNewHipHopによると、アメリカのデジタルニュースサイトQuartzがSpotifyの月ごとの人気曲の再生回数が新型コロナウイルスによる自宅待機や集合の禁止によって減少傾向にあることを発表。特にウイルスの深刻な影響を受けるイタリアにおいてこの傾向は顕著で、昨年の1日あたりの平均再生回数が約1830万回だったのに対し、自宅待機が命じられた3月9日以降の1日あたりの再生回数は1440万回に留まっている。

同時に、先述の調査はリスナーたちがこのような状況において新たにリリースされた楽曲ではなく、彼らが従来好んでいた過去の楽曲を聴いていることで月ごとの人気曲の再生回数が減少したのではないか、との見解も示している。つまり、このような状況の中でリスクを被るのは新作のリリースが予定されていたアーティストたちである、ということだ。

ここ数日の間に、The Weekndの新作『After Hours』やChildish Gambinoの『3.15.20』など注目作が多くリリースされた。そのことで新曲の再生回数の減少傾向が変化するのかどうか、今後の動向が気になるところである。

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