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Geniusがサンプリング素材を作る作曲家を特集した動画を公開
ヒップホップを語る上でサンプリングは欠かせない要素の一つだが、近年はライセンス、使用量の問題でサンプリングを中心にしたトラックメイキングはやや下降気味であると言える。
デトロイトのラッパーのDanny Brownは、2016年のアルバム『Atrocity Exhibition』を製作する際に70000ドル(約800万円)もの使用料を払ったことを明かしているが、そんな時に救いの手を差し伸べてくれるのがサンプルパックである。
今回、Geniusがサンプリング素材を作る作曲家たちを特集した動画を公開している。
動画では2 Chainzの”It’s a Vibe”やMigosの”Bad and Boujee”などのヒット曲のサンプル素材を作った作曲家のG Koopが取り上げられた。
自身の作るサンプルについて「昔のレコードからサンプリングするのと同じ感覚を再現したい」と語るG Koopは”Bad and Boujee”のピアノフレーズが80年代のカシオキーボードのサウンドであることを一例に挙げ、古い楽器でサンプルを作る自身の手法を紹介している。
G Koopの他に登場するカナダ出身の作曲家Frank DukesはKingsway Music Libraryという自身のサイトにて音源を販売しており、Drakeの”0 to 100”に使用されているフレーズなどを製作したという。
この動画から、普段何気なく聴いているビートが高い技術と工夫によって作られたサンプルで成り立っていることを学ぶことが出来る。ヒップホップのプロデューサーやビートメイキング、DTMに興味のある方は視聴してみてはいかがだろうか?