H&Mがストリートアートは著作権法の運用外と訴えた裁判を取り下げると発表

昨日H&MがグラフィティアーティストのREVOKを相手取り、グラフィティやストリートアートなど、公の場所などに無許可で制作された作品は著作権法の適用外だとNYの連邦裁判所に訴訟を起こした一件を伝えた

この件は当然のようにグラフィティアーティストなどから、文化の盗用を許すものであるとして、大きな批判が巻き起こったが本日H&M側が訴訟を取り下げたとDaily Beastが伝えている

H&MはDaily Beastに対して「H&Mは媒体に関係なくアーティストの独創性と創造性を尊重しています。私たちはこの1件についてのアプローチで違う方法をとった方がよいでしょう。パブリックアートに関する先例を作ったり、ストリートアートが合法かどうかについての議論に影響を与えるのは、決して私たちの意図ではありません。その結果としてH&Mは裁判所に提出した訴状を取り下げています。私たちはREVOKに直接コンタクトをして、解決策を掲示しています」とコメントを発表。

その後Twitterにも同様の投稿を行っている。

しかし現在未だにH&Mのサイト上ではREVOKの作品が用いられた広告写真は掲載されており、REVOK側が求めていた広告の使用停止は叶えられておらず、どのような解決策をH&Mが掲示しているかは謎のままだ。

2018-03-16 10.41.00

この問題については、多くのグラフィティアーティストがH&Mに抗議の声をあげていたが、伝説的なアーティストの1人KawsもInstagramのストーリー上にH&Mの墓標をアップしている。

今回の1件でH&Mに対するストリートアートシーンからの不信感は相当強まったといっていいだろう。今後H&Mはどのように、「アーティストの独創性と創造性を尊重」しているかをみせていく必要があるのは間違いない。

RELATED

【特集】渡辺志保のトロント訪問記 Vol.2 | 独自の文化が根付くパブリックアート、多様性を打ち出す先進的な都市

Vol.1はこちらから。 今回、一週間足らずの滞在ではありましたが、トロントはとてもインプレッシヴな街でした。個人的には、人生において二度目のトロント訪問。とは言っても、前回訪れたのは私が11歳頃の時。詳しい記憶はすでに霧の中…という感じですが、それでも、当時トロントで観覧したブロードウェイ・...

Martha Cooperがグラフィティークルー1UPと過ごした1週間の記録を記念した展示が開催

70年代からアメリカのグラフィティー・シーンを写真に収めて来たMartha Cooperが、ベルリンを中心にヨーロッパや世界各地で活動してきたグラフィティークルー1UPと共に1週間を過ごした記録を収めた写真集『ONE WEEK WITH 1up』を刊行する。

ストリートアートをテーマにした特集上映でBANKSYの初監督作や『ワイルド・スタイル』などを上映

渋谷から様々なカルチャーを発信してきたPARCOが、渋谷の劇場4館でストリートアートをテーマにした映画を上映する企画『SHIBUYA CINEMATIC GRAFFITI vol.1』を開催する。

MOST POPULAR

NYのSupremeファンを恐怖に陥れるThe Apeとは?!

NYではSupremeはご用心

NYのスケーターの間でSupreme離れが進んでるとの報道。ルイ・ヴィトンとのコラボが影響か

Supremeとルイ・ヴィトンとのコラボの影響はポジティブな面でも、ネガティブなでも、その影響は大きそうだ。ポジティブな面で言うとこのストリートファッションシーンの巨人が、前人未到の地位にいることを再確認させてくれた。コラボ直後にはルイ・ヴィトンを手がける世界最大のファッション企業体LVMHグループがSupremeを買収するという噂話も、まことしやかに流された。

Thrasherの編集長がスケーターアイテムを着るセレブを批判

Thrasherは1981年に創刊されたスケート雑誌の象徴といえる存在だ。現在ファッション業界でThrasherのロゴが入ったTシャツやパーカーなどのアイテムが、トレンドになっている。