JAY-ZがTV番組でトランプ大統領を批判 | 大統領はTwitterで名指しでJAY-Zに反撃

JAY-Zは27日、CNNの新番組に出演。インタビュー中にJAY-Zはトランプ大統領の発言や政策を非難。それに対し、トランプ大統領は「私の政策のおかげで、今黒人の失業率が史上最低になっていることをJAY-Zに誰か教えてあげてくれ!」とツイートした。

JAY-ZはCNNの新番組“The Van Jones Show,”に出演。インタビューでは最新のアルバム『4:44』や妻であるBeyonce、自身の双子の子供について語った。しかし次第にトランプ政権についての話へと移り変わる。今月トランプ大統領がアフリカ諸国やハイチのことを「肥溜めのような国」と発言したことや、これまでの人種差別と取れる発言や行動を非難した。

JAY-Zはインタビュー中にトランプのことを「Superbug」(様々なものに耐性を持った超強力な細菌)と比喩。しかし途中で「ドナルド・トランプも人間だ。彼の人生で何かが起こり、彼は苦しみ、その痛みをあのような形で表現しているのだろう」と、同情するような発言もした。

それに対して後日、トランプ大統領は自身のTwitterで名指しでJAY-Zに反撃。「私の政策のおかげで、今黒人の失業率が史上最低になっていることをJAY-Zに誰か教えてあげてくれ!」とツイート。

しかしJAY-Zはすでに同番組内で、黒人の失業率が低下していることについて言及している。司会者が黒人の失業率が現在史上最低であることを引き合いに出し、「共和党はリップサービスをしてくれたけど仕事はくれなかった、一方トランプは酷いことを言うけどお金は増やしてくれる。この場合トランプの方が良いリーダーと言えるのか?」とJAY-Zに質問している。

JAY-Zは首を横に振り「最終的に問題なのはお金ではない。お金があれば幸せってわけじゃない。それは的外れだ」と否定。「人々を人間らしく扱うことが重要。酷い扱いを受けて、いい稼ぎを得てもそれは幸せには繋がらない」と主張した。

これまで様々なミュージシャンがトランプ大統領の政策を非難してきたが、トランプ大統領がヒップホップのアーティストを名指しでピックアップして反論してきたことに驚きだ。

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