Jay-Zがマリファナビジネスに参入するマイノリティをサポートする基金を立ち上げる

昨年、自身のマリファナブランド「Monogram」を立ち上げたJay-Z。そんな彼が、新たにマイノリティが経営するマリファナのスタートアップ企業に投資するための基金を立ち上げたことが報じられている。

Complexによると、Jay-Zが今回立ち上げた基金「Social Equity Ventures」はマリファナビジネスへのアフリカ系コミュニティの参入を促進するために設立されたもの。Jay-ZとRoc NationのCEOであるDesiree Perezが運営し、マリファナの新興企業に対し最大100万ドルの寄付を行う。

基金の設立はJay-Zが主任ブランド戦略家として契約を結ぶマリファナ会社Calivaの親会社Subversive Capitalが、カリフォルニアに拠点を置くマリファナ会社Left Coast VenturesとCMG Partnersを買収したことがきっかけだという。これによりJay-Zは100万ドルのシード資金を得ることとなり、「Social Equity Ventures」の設立につながった。その後Subversive Capitalは年間純利益の2%を基金に投資している。

Jay-ZはWall Street Journalの取材に対し、「麻薬戦争によって最もネガティブな影響を受けていたのは我々で、アメリカはそれを好転させ、何十億ドルもの価値があるビジネスを生み出しました。私は自分の役割を、実際に具体的な方法で果たしたかったのです」と、アフリカ系コミュニティをサポートするための基金を自身が立ち上げる意義を説明している。

マリファナビジネスにおける人種的格差はこれまでにも頻繁に指摘されてきたことだが、今回のJay-Zの動きによって、それらが少しでも是正される結果となれば何よりだろう。

RELATED

Richardsonがカリフォルニアの最も大胆な大麻企業Alien Labとコラボレーション

RichardsonがAlien Labとコラボレーションし、2021年10月30日(土)よりカプセルコレクションを発売する。 Alien Labsは、カリフォルニアの最も大胆な大麻企業の一つであり、世界的な現象としていち早く大麻文化をブランド化した企業の一つである。 本コレク...

ニューヨークでマリファナの娯楽目的での使用が合法化へ|州知事と州議会が合意

世界的にマリファナの解禁が進められつつある昨今。特にアメリカでは多くの州がマリファナの非犯罪化、合法化に踏み切っているが、そんな中、ついにニューヨーク州でマリファナの娯楽目的での使用と販売が合法化されることが決まった。

薬物取り締まり強化と大麻使用罪の創設に反対する署名がスタート

アメリカを始めとする世界各国で大麻の所持や使用の非犯罪化、合法化が進められる昨今。ここ日本では依然として大麻の所持が違法となっているが、現行の大麻取締法では大麻の「使用」自体は禁じられていなかった。そんな中、厚生労働省が今月大麻規制のあり方を見直す有識者会議を設置し、大麻の使用に罰則を設けることを検討していることが報じられた。今回、大麻使用罪の創設、及び薬物取締りの強化に反対する署名がスタートしている。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。