2017 Best Or Worst by Koji Nakamura

FEATURED  2017.12.10  FNMNL編集部

早いもので2017年も、もう12月。今年も音楽、ファッション、それぞれのシーンの内外で様々なトピックが生まれた1年だったのは間違いなし。そんな1年をFNMNLに振り返る企画『2017 Best Or Worst』。アーティストやデザイナー、ショップオーナーなど様々なジャンルで活躍する方々に、個人的なベスト、もしくはワースト、もしくはその両方をピックアップしてもらい激動の2017年を回顧する。

アンビエントプロジェクトNyantoraと自身のソロプロジェクトを中心に活動を行い、音楽は有機的に変化するものをテーマにストリーミングオンリープロジェクトプレイリスト(≒アルバム)『Epitaph』を展開中のナカコーことKoji Nakamuraによる今年のベストは?

2017 Best by Koji Nakamura

インディーゲーム『UNDERTALE』

コメント

UNDERTALEは2015年にリリースされたインディーズRPG、2017年にPS4で公式日本語対応でリリースされた。いつかプレイしたい作品であったので、日本語対応のニュースは私にはとても嬉しいニュース。UNDERTALEの魅力は制作者Toby Foxのこの作品への愛情がプレイヤーに伝わることだろう。考えられたメタな視点も含むシナリオ、どこか不思議で、敵であっても憎めない愛らしいキャラクター、そしてToby Fox自身が制作した世界観にあったキュートな音楽。とても見事な形でそれらが組み合わさり、完全無欠な作品になっている。いまとなってはチープな感じもする90年代前半のRPGようなそのグラフィックも、この作品の大きな要素になっている。VAPORWAVEなどの音楽のアートワーク、デザインに慣れている人にとっては"懐かしい"や"チープ"という感覚ではなく、ただ合理的な、機能的なグラフィックデザインとして感じられるのかもしれない。私はここ数年のインディーズゲームをとても興味深くみている。いくつもの素晴らしい作品は自分のアイデアの元になったりもする。Davey Wredenが2015年に制作した「The Beginner's Guide」は、ゲームでもない、小説でもない、映画でもない、全く新しい何かをみせてくれた。Playdeadの「INSIDE」は、プレイできるドローンミュージックのようで、とても刺激に。細菌から銀河まで、あらゆる全ての存在になれる作品「Everything」は触る事が出来るアンビエント作品のように思える。自由で面白い発想がインディーズゲームには溢れている。BandcampやSoundcloudを堀って、どこにもない個性的な音像に出会うような。あるいは全く自分には必要がない音像に出会うような。自由で面白い発想がインディーズゲームには溢れている。

今後の活動

CDリリースやダウンロード販売を想定せず、ストリーミングのみをターゲットとしたこの「Epitaph」はスタートから8ヶ月。作品の完成をゴールとする必要がないため、プレイリスト(≒アルバム)「Epitaph」はナカコーの気分でそこに収められている楽曲が変わり、バージョンが変わる。すでにアルバムにも匹敵する曲数が発表されている。DAW+アクセスモデル時代の新しい表現のトライはまだまだ続きそうだ。また、ナカコーとdueen主宰のイベント「Hardcore Ambience」も全国で開催予定。

http://kojinakamura.jp/

Koji Nakamura

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ナカコーことKoji Nakamura

1995年地元青森にてバンド「スーパーカー」を結成し2005年解散。その後、ソロプロジェクト「iLL」や「Nyantora」を立ち上げる。その活動はあらゆる音楽ジャンルに精通する可能性を見せメロディーメーカーとして確固たる地位を確立し、CMや映画、アートの世界までに届くボーダレスなコラボレーションを展開。その他remixerとしても様々なアーティトを手がけ遺憾なくその才能を発揮している。現在はフルカワミキ(ex.スーパーカー)、田渕ひさ子(bloodthirsty butchers, toddle)、そして牛尾憲輔(agraph)と共にバンド「LAMA」として活動の他、現代美術作家の三嶋章義(ex. ENLIGHTENMENT)を中心にしたプロジェクト、MECABIOtH(メカビオス)でも活動した。そして、2014年4月には自身の集大成プロジェクトKoji Nakamuraを始動させ「Masterpeace」をリリース。同年10月には大阪クラブクアトロ、名古屋クアトロ、恵比寿リキッドルームでワンマンライブを行った。キャリアを重ねつつも進化し続けるナカコーを示唆するライブとなった。現在は、Koji NakamuraとアンビエントプロジェクトNyantoraを中心に活動中。現在、音楽は有機的に変化するものをテーマにストリーミングオンリープロジェクトプレイリスト(≒アルバム)「Epitaph」を展開中。2週間~1ヶ月に1度くらいの頻度で2~3曲程度アップロードされている。

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