Snoop Doggがトランプ大統領や黒人同士の暴力についても批判する新曲"Make America Crip Again"を公開

今年の3月にリリースしたLavender(Nightfall Remix)のビデオにおけるトランプ大統領に対する過激な表現による非難で波紋を呼んだSnoop Doggが、今週木曜日(10月19日)に新曲"M.A.C.A."をリリースした。

Snoop Dogg MACA
Make America Trip Again のジャケット

"M.A.C.A."とは"Make America Crip Again"のことで、Doug E. FreshとSlick Rickの "La Di Da Di"をサンプリングしたBen Billionsのビートに乗せて、ラップでは社会的な問題が扱われている。

"The president says he wants to America great again,""Fuck that shit, we going to make America Crip again."

「大統領は言う、アメリカをもう一度偉大にと。そんなのクソだ、俺たちはアメリカをもう一度Cripにしたい。」CripとはもちろんアメリカのストリートギャングCripsのこと。

"Just imagine if we stop shooting our own kind/I'm a Crip with no color lines"

「自分たちの仲間を撃つことをやめることを想像しよう。俺は色による境界を持たないCripsだ。」と黒人同士の暴力についてもラップされている。

Snoopは新曲"Make America Crip Again"が政治色の強い曲であるという一方で、「ただの良い音楽だ。」ともコメントしている。「アメリカを再び偉大にしたい、と言っている人たちがいる。でもそういう時、彼らは人種の分離や隔離があった時代のことを言っているんだ。だから、それより"Make America Crip Again"の方がマシだっていうことだ。」

Snoopはこのように続けている。

「貧困地域に暮らす若い黒人の男たちが自分たちのコミュニティを助け、彼らの面倒を見るために団結していたのがそういう時代だ。なぜなら社会は基本的に彼らを見捨てていたから。たくさんの人たちがCripsのギャングによる横暴や暴力を取り上げるが、その始まりについては忘れてしまっている。Cripsの主な、そして唯一の目的は、ブラックパンサーの反映であったということだ。彼らは、子供達の面倒を見て、放課後のアクティビティを提供し、彼らに食事を与え、子供たちの手本となり父親の役割を果たしていた。」

"Make America Crip Again"は現在リリースを控えている同名アルバム「Make America Crip Again」に収録される。10月27日にリリース予定の本作は、Chris Brown、OT Genesis、Shon Lawonなどをフィーチャーした楽曲が収録される予定である。

Snoop Doggの "M.A.C.A."はSoundcloudで視聴することができる。

 

Oct. 27???

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SnoopのInstagramアカウントでも続報をチェックしていただきたい。

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