Snoop DoggがCardi BとMegan Thee Stallionの“WAP”を批判|Offsetは「女性がやることに男性が踏み入るべきじゃない」と反論

今年を代表するヒット曲となったCardi BとMegan Thee Stallionの“WAP”。そのあまりにセクシャルなリリックにより保守的な層から批判を浴びたことも話題を呼んだが、今回、あのSnoop Doggが“WAP”に苦言を呈し話題を呼んでいる。

Complexによると、トーク番組に出演したSnoop Doggは司会から“WAP”の感想を尋ねられ、「スローダウンしろよ。もう少し想像力を働かせてくれ」と、あまりよく思っていないことを明かした。曰く「もっと、こう、プライバシーを持ってくれよ。直接語らないことで、見出したくなる親密さもあるはずだ。俺にとって、あれはファッショナブルすぎる。あれは本来女性が誇りを持って秘めているものであるべきだ。ナイルの宝石のようなものだよ。大事に秘めておいて、誰にも知られないものであるべきだ」とのことで、彼にとっては女性があからさまに性的なことを歌うことに抵抗感があるようだ。また「俺が21、2歳の頃だったら、このムーブメントに参加して、リミックスを作っていたかもしれない。でも年を取ってからは、みんなが自分自身を表現して、自分のことをやっている方が好きだ。俺は、若い女性が、適切な人が現れるまで秘めておくべきことを、それが宝石だと知らずに表現してしまうことを流行にして欲しくないんだよ」とも語っている。

https://youtu.be/E0fpy0IIhm8

しかしセックスポジティブなスタンスを打ち出している女性のアーティストは数多くいる上に、彼女たちのスタンスから勇気を得ているファンも多いはずだ。また男性アーティストが性的なトピックを曲中で取り扱うケースに比べ、女性が同様のことを行うと途端に非難される現状も非常に不平等なものである。その上、自分自身の身体のことを「適切な相手」が現れるまで表現せず秘めておくべきであるとするSnoop Doggの考え方も、非常に男性本位であり同意すべきでないところだ。

Cardi Bの夫であるOffsetは、Snoop Doggのこの言葉に対し「俺はSnoopを愛しているけど、彼女は大人だ。俺は女性がやることに踏み入ったりしないよ。男性がそうするのは嫌いなんだ。俺はそんなことはしない」と反論。「あの曲は女性を凄くエンパワメントしてる。攻撃するべきじゃない。今まで、こんなに沢山の女性アーティストが活動していたことはないだろ。彼女たちが俺たちに追いついて、追い越して、記録を作っているんだ」と、自身は女性アーティストが活躍する現状を非常に肯定的に捉えていることも明かしている。いずれにせよ、“WAP”がここまで議論を呼ぶのは楽曲自体が持つパワーの為せるわざだろう。来年以降もCardi BとMegan Thee Stallionの勢いは衰えないはずだ。

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