Kendrick Lamarのエンジニアが「彼には6枚アルバムを作れるだけの未発表曲がある」と明かす
長らく新作のリリースを待ち続けられているKendrick Lamar。アルバムは未リリースながらコンスタントに制作を行い続けているという彼は多数の未発表曲の存在が噂されているが、今回、彼のエンジニアをキャリア開始当初から務めているMixedByAliが未発表曲の数について語っている。
Complexによると、人気Podcastシリーズ『The ETCs with Kevin Durant』に出演したMixedByAliは、Kendrickがリリースされているもの以上に多くの楽曲を制作していると語った。曰く「Kendrickだけで言えば、6枚くらいアルバムを作れると思うよ」とのことで、「誰もが彼と同じように、いつでもより良いものが作れるということを理解していればいいんだ。それは、自分のベストを目指して努力するというマインドセットを持つことだ。それがKendrickの気持ちの全てで、常により良いものを目指して努力している。新しいヴァースのレコーディングでも、彼は曲全体をレコーディングしてから一ヶ月後に一つのアドリブを録り直していた。それは、彼はアドリブの際の息継ぎを気に入らなかったからなんだよ」と、高いクオリティを追求すべくKendrickが細かい箇所まで拘って制作していることを明かしている。
多数の楽曲を制作していながらクオリティのために楽曲をリリースしていないことはKendrick自身も語っており、i-Dにて公開されたBaby Keemとの対談の中で、彼は「俺は新しいサウンドをどうやって作るか考えながら一年を過ごしているんだよ。同じことを何度も何度も繰り返すことは出来ないんだ。何か、俺を興奮させてくれるような物を必要としている。みんなは新作を望んでいるだろうから、それがみんなを苛々させているのは分かるけどね」とリリースが遅れている理由について説明していた。
また『To Pimp a Butterfly』制作時、生楽器をミックスするという彼らにとって初めての挑戦を行ったことについても語られており、「今までで最も自分を無力に感じた経験だったよ」と、同作の制作がかなり困難なものであったことも明かしている。
待望のKendrickの新作がいつリリースされるのかはまだ分からないが、これまでのアルバムと同じく、もしくはそれ以上に高いクオリティの作品に仕上がることは間違い無さそうだ。