京都・出町座での特集上映『肌蹴る光線 —あたらしい映画—』で清原惟やジョナス・メカスの作品など5作品を上映

京都の映画館・出町座で上映シリーズ『肌蹴る光線 —あたらしい映画—』特集が、8/21(金)から開催される。

『肌蹴る光線 —あたらしい映画—』は、上映機会の少ない傑作映画を発掘し、広めることを目的として、東京と京都で開催されてきた上映シリーズ。これまでにビー・ガン監督による『凱里ブルース』、清原惟監督による『暁の石』『ひとつのバガテル』、テレンス・ナンス監督による『あまりにも単純化しすぎた彼女の美』などを上映してきた。

今回はこれまでに紹介をした中から、『わたしたちの家』で世界から熱視線を浴びた清原惟監督の初期作『ひとつのバガテル』、ジョナス・メカスの『幸せな人生からの拾遺集』を上映。

『ひとつのバガテル』
『幸せな人生からの拾遺集』

さらに写真家・中平卓馬を追ったドキュメンタリー『カメラになった男—写真家中平卓馬』、ガーナ映画として初めてNetflixで配信された『コジョーの埋葬』、ポルトガル版『ゴーストワールド』とも評され、『肌蹴る光線』が日本初上映した『ジョン・フロム』の5作を2回ずつ上映予定だ。

『カメラになった男—写真家中平卓馬』
『コジョーの埋葬』
ジョン・フロム

また本特集に合わせて京都の書店・誠光社では8/16(日)〜8/30(日)までの営業時間中、ジョナス・メカスによる289分の作品『リトアニアとソ連の崩壊』(2008年)を店内の壁に投影する。同作は詩人であり映画作家のジョナス・メカスが、ソ連が崩壊し、祖国リトアニアを含むバルト三国が独立するまでのアメリカのテレビ報道の様子を、89年から91年まで、SONYのデジタルカメラを用いてひたすらに映した作品となっている。

同作は2009年の『ロッテルダム国際映画祭』で世界初公開され、今年1月にはイタリア・ミラノの出版社Humboldt Booksから、同作の内容をつぶさに記録した書籍も発売されている。

Info

『肌蹴る光線 —あたらしい映画—』特集
2020年8月21日(金)〜8月30日(日)
会場:京都府 出町座
上映作品:
清原惟『ひとつのバガテル』
ジョナス・メカス『幸せな人生からの拾遺集』
ジョアン・ニコラウ『ジョン・フロム』
小原真史『カメラになった男—写真家 中平卓馬』
ブリッツ・バザウレ『コジョーの埋葬』
※各作品2回上映、上映スケジュールは近日公開
※出町座のコロナウィルス感染対策についてはこちらから

『リトアニアとソ連の崩壊』を観る八月
2020年8月16日(日)〜8月30日(日)
会場:京都 誠光社
時間:10:00〜20:00
営業日:無休
※臨時休業の際はお知らせ欄、twitterにて告知いたします
※映画は4つのパートに分かれており、パートが終わるごとにディスクの変換がございます。
※プロジェクターで本編を白壁に投射する形となります。

■上映会関連リンク
公式サイト:
https://hadakeru-kosen.tumblr.com/
Twitter:
https://twitter.com/hadakeru_kosen

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