Tyler, The Creatorがアルバム『IGOR』の中のお気に入りの部分を明かす

先月リリースされ、初の全米アルバムチャート1位を獲得したことでも話題となったTyler, The Creatorの最新作『IGOR』。リリース時から集中して聴くことをリスナーに要求するなどかなり気合の入った作品である同作の中から、Tyler自身が気に入っている部分が明かされている。

Tylerは今日、自身のTwitterで「“NEW MAGIC WAND”の1分25秒で、スピーカーから最も高い音が出るのが俺が作った中でお気に入りの瞬間だ。純粋な感情を基にしてる。どうしてかを表現することは今まで出来なかった。俺は、あれが一番お気に入りの曲だっていう結論にたどり着いたよ。俺があの曲で試したことは全て完璧だ」と、“NEW MAGIC WAND”が『IGOR』の中で最も好きな楽曲であると語っている。

その後もKanye Westが参加した“PUPPET”について「“PUPPET”の2分52秒のラララっていうのが、全ての曲に入れようとした甘いボーカルだよ。あれが俺のヴァースを誠実で熱いものにしてる。俺はそういう細かい部分が大好きなんだ」というこだわりを明かし、また“WHATS GOOD”についても「“WHATS GOOD”のドラキュラのパートではとても怒っていて、それにはみんな賛成してくれると思う。あの曲でのブレスはアルバムの全ての曲に入っていて、あれが曲を人間らしくしてるんだ」と細かなディテール部分の効果を説明。

そして、「“GONE GONE/THANK YOU”の5分20秒のコードは、どこからともなく俺の愛が出ているように感じる。俺にとってあのコードは水のように聞こえるんだ。青い透明な水で、黄色も少し入ってる。ボーカルでコードを台無しにしたくなかったから大部分をインストにして、ボーカルはフックに留めるようにしたんだ」と、楽曲の一瞬のコード進行が持つ感情についても語った。

通常の場合アーティストは自身の作品の音作りやコードのディテールについて多くを語らないことが多いが、細部についても詳細に語ることが出来るほど『IGOR』にはTylerのこだわりが数多く詰め込まれているということだろう。

Tyler自身のこれらのコメントを踏まえて『IGOR』を改めて聴き直せば、初めて聴いたときとはまた違った楽しみ方をすることが出来そうだ。

related

Tyler, The CreatorがOdd Futureの新作がリリースされる可能性を「ありえない」と否定

昨年リリースのアルバム『IGOR』でグラミー最優秀ラップアルバム賞を受賞するなど、今やアーティストとして不動の地位を確立したTyler, The Creator。そんな彼といえばFrank Ocean、Earl Sweatshirtらを擁するコレクティブOdd Futureのリーダーとしてデビューしたが、現在は活動を実質的に休止している同コレクティブについてTylerが語っている。

Virgil AblohがTyler, The Creatorのグラミー賞に対するコメントについて「全く同じ感情だ」と同意を示す

2020年グラミー賞にて最優秀ラップアルバム賞を受賞したTyler, The Creator。受賞後のインタビューにて自身の音楽を「ラップ」や「アーバン」というジャンルのみにカテゴライズされることへの不満を語り話題を呼んだ彼だが、そんな彼にOff-WhiteのデザインやLouis Vuittonのメンズウェアを手がけるVirgil Ablohが賛同の意を表明している。

グラミー最優秀ラップアルバム賞を受賞したTyler, The Creatorがカテゴリー分けへの疑問を呈す

昨日開催された2020年グラミー賞授賞式にて、アルバム『IGOR』で最優秀ラップアルバム賞を受賞したTyler, The Creator。エキシビションでの圧倒的なパフォーマンスも話題となっている彼が、グラミー賞の選考や音楽ジャンルの分け方に対する持論を語っている。

most popular

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。