SpotifyとAppleの間でビーフが勃発|「フェアじゃない」と批判する動画を制作したSpotifyに対しAppleは声明文で応答

ストリーミングサービスで音楽を聴くことが一般的となった昨今。その中でもSpotify、もしくはApple Musicを使用している人は非常に多い。これを読んでいる方の多くはApple MusicとSpotifyのどちらか、あるいは両方に登録していることだろうが、現在SpotifyとApple Musicが苛烈なビーフを繰り広げている。

きっかけはSpotifyがAppleによる競合ストリーミングサービスの締め出しを行なっていると主張し、EUに調査を申し出たことだ。App Storeというプラットフォームを運営しているAppleは、Spotifyを筆頭とする競合相手に対し非常に大きなアドバンテージを持っている。これを「フェアじゃない」としたSpotifyは、timetoplayfair.comと題した特設サイトをオープン。イラストを多用したポップなデザインが特徴的だが、主張としては「AppleはSpotifyがサブスクリプションで得られる利益の30%を中間搾取している」「SiriでSpotifyを起動することが出来ない」「AppleはApple Musicを特別扱いしている。フェアにやるべきだ」といった内容である。さらにSpotifyはサイトと同じく『Time to Play Fair』と題された動画も投稿。同社の主張をポップなアニメーションで説明している。

これに対しAppleは3月14日、公式サイトにて『Spotifyの主張に対して』という声明文を発表。

「年間購読の初年度についてはレベニューシェア(売上に対するAppleの取り分)は30パーセントですが、この割合は2年後以降は15パーセントに半減されることをSpotifyは言及していません」
「当社がSiriとAirPlay 2への対応をSpotifyに何度か求めた際、同社は取り組むと応じてきたので、当社はいつでも彼らに協力できるような態勢で待っている。」

としてSpotifyの主張に反論し、下記のように異例とも言えるストレートな批判を行なっている。

「Spotifyは(中略)利益(App Storeのユーザから彼らが得る相当な収入を含む)すべてを、自分たちが恩恵を受けてきた市場(App Store)に支払を一切することなく独り占めできないかと考えているのです。」
「Spotifyの誤解を招くような表現の下には、他人の作品からより多くのお金を稼ぎ出そういう同社の本音が垣間見えます。」
「Spotifyのこうした動きは、間違っているだけでは済みません。これは音楽産業にとって本当に重要で、かつ破壊的な後戻りを象徴しているからです。」

企業からの声名としては稀に見る強い言葉が使用されており、まさしくビーフといった様相を呈している。

このビーフの決着はひとまず、EUの調査結果が発表されるまで持ち越しとなる。音楽ファンにとっては、ユーザーにとってメリットをもたらすような着地が望まれるばかりだ。

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