新鋭ラッパーBluefaceが自身が4つのレーベルと契約していたのを把握していないことを明かす
現在の音楽シーンでは、ストリーミングサービスの発達とともに、Vince Staplesが語っていたようにアーティストとレーベルの関係もより複雑になってきている。そんな複雑なシーンに巻き込まれてしまったのがロサンゼルス出身の新鋭ラッパーBluefaceだ。
彼は今回、人気ラジオ番組Breakfast Clubのインタビューに登場。計4つのレーベルとサインしたのにもかかわらず、自身はCash Money Westとの契約しか把握していないことを明かしている。
自身のレーベルとの契約状況について聞かれたBluefaceは「俺が知ってるのはCash Money WestとWack 100と契約したってことだけだ。契約のことに関してはWack 100に聞いてくれ」とたどたどしく返答。Cash Money WestというのはCash Money Recordsのトップを務めるBirdmanとThe GameのマネージャーであるWack 100によって2018年に設立された新しいレーベルだ。
Blueface自身は自分がCash Money Westのみと契約したと思っていたようだが、実はCash Money WestはCash Money Recordsの傘下にあるので、彼はCash Money Recordsとも契約したことになる。さらに、Cash Money WestはRepublic Recordsの配給会社であり、Republic RecordsはUniversal Music Groupの傘下レーベルなのでBluefaceはCash Money Westとサインしただけで、Cash Money Records、Republic Records、Universal Music Groupを加えた計4つのレーベルと契約したことになっているのだ。
弱冠20歳の彼がこのような状況を把握するのも無理がある気がするが、契約の際、BirdmanやWack 100は彼に対して説明はしなかったのだろうか?
最近ではLil Uzi Vertがニューアルバムのリリースを巡り、レーベル側と揉めているようにラッパーとレーベル間の問題は度々起こる。BluefaceはCash Money Westとうまくやっていくことは出来るだろうか?