ビョークが映画監督からセクハラを受けていたと告白し、映画業界全体の構造を批判
ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが過去30年にわたり女優などにセクハラを繰り返していた事件の余波は大きく広がっており、音楽シーンでもLAのビートメイカーThe Gaslamp Killerにレイプされたという告発があり、すでにThe Gaslamp Killerはレーベルや出演していたイベントから追放されている。
そんな中ビョークがFacebookにあるデンマーク人の映画監督から過去にセクハラを受けていたと投稿している。
ビョークは様々な告発に勇気をもらい、デンマーク人の映画監督から受けたセクハラについて語ることにしたという。ビョークは自身の生まれ育ったアイスランドが性的平等が最も達成させられている国であり、音楽業界ではインディペンデントな立場をすでに形成していたことに触れ、「私が女優の世界に足を踏み入れたときに、この世界ではセクハラと屈辱を受けるのが標準的なもので、監督やスタッフも屈託して、沈黙し、セクハラを可能にしていたことは、とても明白だった」と映画業界の後進性について触れている。
さらにビョークは「私は映画業界では監督が女優に積極的に触れ、嫌がらせをすることは普遍的なことだということを知り、映画界の制度もそれを認めていると気づいた」と、監督に絶対的な力が集まる映画界の構造的な問題としてセクハラが起こっていると指摘した。
監督からのセクハラに抵抗したビョークを、監督は「傷つけ、罰し、ビョークが難しい人物であるという印象操作をスタッフの間で作り出した」とビョークは監督から受けた行為を語っている。ビョークはその事件後に演技の世界から数年距離をおいていたという。
ビョークは「この声明が世界中の俳優と女優をサポートすることを願っている。セクハラを止めよう。世界で変化の波が起きている」とコメントを締めくくっている。
ビョークは以前音楽業界における性差別を告発する投稿も行っている。詳細はこちらから。