radio.garden | 地球儀から世界のラジオ局を選局し、音楽の旅に出よう

地球儀から世界のラジオ局をブラウズし、ストリーミング再生できるサービス、radio.gardenが12/12にローンチした。現在、世界中で話題になっており、毎分数十万人がアクセスしている。さあ音楽の旅に出かけよう。

NewImage

Radio Gardenは世界中の音楽、世界中のラジオ局をインタラクティブな地球儀の地図上からブラウズし、ストリーミング再生することのできるウェブアプリだ。数万のラジオ局をブラウズすることができる。

無数の点が地球儀の上に並んでおり、どのラジオ局を選んでもリアルタイムで掛かっている曲が流れる。インタラクティブ・デザインチームのStudio Puckeyが、GoogleのWebGL globeとBingのサテライトイメージを使用し、この地図を完成させた。WebGL globeはデータを地球のグラッフィク上で可視化できるサービスだ。

異国のラジオを視聴するのは、2000年代前半に遡り、Winampなどのアプリで視聴できたShoutcastという方式でも可能であったが、このように地図上に放送局をマッピングして、そこから選局するのは、また10年前とは異なった場所と空間の感覚を我々にもたらしてくれる。

Radio Gardenはヨーロッパとアメリカ以外の場所でラジオ局が少なく見えるのは、Radio Gardenの技術的な問題だという。アフリカやアジアの国ではインターネット・ストリーミング放送をブロードキャストできるほどのインターネット・インフラが整っていないためだと、開発者は語る。

また、ShoutcastのコーデックはChromeなどのブラウザで再生することができないため、その放送方式が主流の国のラジオをマッピングできることができないそうだ。開発者たちはラジオ局の数をさらに増やそうと考えているとのこと。

開発者はAtlanticの取材に対して「インターネットの登場は物理的な場所はもはや問題ではないという感覚を私たちにもたらせてくれるが、Radio Gardenでラジオ局を選曲し、地図をズームインして、どこからブロードキャストしているかを見ると、ローカルな人にとって大事なことを放送しているラジオ局のことをもっと知りたくなる」とかたった。

ラジオ局を聴くということは、単純に音楽を楽しむということ以上に、その地元の人達やラジオ局が何を大事に考えているかという概念レベルで、そして個人レベルでの親密感の感覚を与えてくれるだろう。

Radio Garden - radio.garden

RELATED

「新型コロナウイルスの影響でストリーミングサービスの再生回数が減少している」との調査結果が発表

世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスことCOVID-19。一部の国では他者との濃厚接触を避けるために外出制限がなされ、音楽を始めとするエンターテイメント産業への影響も指摘されてきた。一方でユーザーが自宅にいる時間が増えることで音楽ストリーミングサービスにとっては利用時間を増やすチャンスとなるのでは、との見方も存在していたが、そんな中COVID-19がストリーミングサービスにも打撃を与えていることを明らかにする調査が発表された。

2019年のアメリカのストリーミング収益が2017年の全ての音源での収益を超えたと発表

ここ数年の間、ストリーミングサービスで音楽を聴くことが一般的になったことは言うまでもない。特に欧米ではほとんどのリスナーがApple MusicやSpotifyなどのサービスを使用しており圧倒的な普及率を誇っているが、今回、アメリカの音楽業界全体での昨年のストリーミング収益が2017年の約2倍を記録したことが発表された。

「25歳以下の音楽ファンの内15%がアルバムを通して聴いたことがない」とする調査結果が発表

ストリーミングサービスで音楽を聴くことが一般的になり、プレイリストや楽曲単位での聴き方が主流となりつつある昨今。それに伴いアルバム単位で音楽を聴く人が減ったとの意見も頻繁に見られるが、今回、若いリスナーがどのように音楽を聴いているかを調査した結果が発表された。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。