【インタビュー】Metro Boomin | Gap『Archive Reissue: Logo Remix Collection』スペシャル

現在24歳のプロデューサーMetro Boominは昨年は21 SavageとMigosのOffsetとの『Without Warning』、Big Seanとの『Double or Nothing』という2つのジョイントプロジェクトに加え、多くのヒット曲を送り出し、現在のアメリカで最も成功しているプロデューサーの1人と称賛されている。

そんな彼がGapの最新カプセルコレクション『Archive Reissue: Logo Remix Collection』のスペシャルムービーに、SZAやSabrina Claudio、渡辺直美など共に出演し、サウンドトラックも提供。

2018年の活動も気になる彼にヒップホップライターの渡辺志保がメールインタビューを敢行。Gapとのコラボやインスピレーション源について語ってくれた。

インタビュー・翻訳 : 渡辺志保

 

- Gapというブランドにはどんなイメージがありますか?

Metro Boomin - Gapは「クラシック・アメリカン」というイメージ。アメリカで育った人なら誰でも、あのアイコニックなロゴに見覚えがあるはずだよ。

- 今回のムービーではフーディーやシャツ、そしてあなたのトレードマークであるバンダナなどを着用していますが、Gapでは他にどんなアイテムがお気に入りですか?

Metro Boomin - 実際、フーディーはまさにGapらしいアイテムだと思うし、俺にとっても昔から身近なアイテム。シンプルだけど、Gapらしい良さがある。Gapは一貫して、クラシックな感覚を大切にして服をクリエイトしていると思う。

- ファッションで気にしている部分はどのようなところでしょうか?

Metro Boomin - そんなに多くはいないけど、自分たちの限界を超えようと頑張ってるデザイナーのことはフォローしてる。結果的に、それが自分のファッションにも影響を与えていると思うね。

- 今回はリミックスをテーマにした企画ですが、今後、リミックスを手掛けてみたいアーティストや楽曲などはありますか?

Metro Boomin - リミックスしてみたい曲はすごいいっぱいあるよ。名前も挙げられないくらい。

- ムービーに使用されている楽曲のオリジナルはThompson Twins"Hold Me Now"ですよね?リミックスするにあたってのコンセプトなどはありましたか?

Metro Boomin - 原曲は知ってたけど、Gapが俺に提案してくれたときに「俺たちなら、この曲と一緒に新しいヴァイブスを創り出すことが出来る」と思ったんだ。メランコリックな曲に、Gapが持つオプティミスティック(楽観的)なイメージを盛り込んだよ。

- あなたのサウンドはとてもシグニチャーですが、自身のサウンドを一言で表すなら?

Metro Boomin - 一言で表すのは難しいな。言うなら、「ヴァイブをクリエイトする」ってところかな。

- 普段、音楽制作においてインスピレーション源になっているものは?

Metro Boomin - 人生そのもの。いつだって、音楽心を刺激する経験に溢れているから。

- あなたは、2017年にもっとも成功したプロデューサーとも報じられましたが、若くして成功することの秘訣はなんでしょう?

Metro Boomin - 自分のことをやるってことだけ。自分にとってリアルだと感じるものを創り出すことだよ。

- ヒップホップ・シーンはどんどん拡大していますが、ビートメイカーとアーティスト、レーベルとの関係性はより良好になっていると思いますか?

Metro Boomin - 音楽シーンにおいて、プロデューサーとアーティストの関係性はどんどんコラボレイティヴになってきていると思うし、それはみんなにとってもいいことだと思う。

- あなたの目標を教えて下さい。

Metro Boomin - チャートを独占するクラシック・チューンを作り続けること。

03

Info

Archive Reissue: Logo Remix Collection

発売日
2018/1/29(月) Gap オンラインストアで先行発売
2018 1/30(火)Gap ストアで発売開始

*全国のGapストア及び?、Gap Outlet、The Gap Generation、Gap Factory Storeで取り扱い*ストアによっては一部取り扱いのないアイテムもございます

問い合わせ先
Gap フラッグシップ原宿 03-5786-9200

Gap オンラインストア http://www.gap.co.jp/

RELATED

【インタビュー】5lack 『report』| やるべき事は自分で決める

5lackが今月6曲入りの新作『report』をリリースした。

【インタビュー】BES 『WILL OF STEEL』| 初期衝動を忘れずに

SCARSやSWANKY SWIPEのメンバーとしても知られ、常にアクティヴにヒップホップと向き合い、コンスタントに作品をリリースしてきたレジェンドラッパー、BES。

【インタビュー】CreativeDrugStore 『Wisteria』| 11年目の前哨戦

BIM、in-d、VaVa、JUBEEのMC4名、そしてDJ/プロデューサーのdoooo、ビデオディレクターのHeiyuuからなるクルー、CreativeDrugStore(以下、CDS)による、結成11周年にして初となる1stアルバム『Wisteria』がついに発表された。

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

WONKとThe Love ExperimentがチョイスするNYと日本の10曲

東京を拠点に活動するWONKと、NYのThe Love Experimentによる海を越えたコラボ作『BINARY』。11月にリリースされた同作を記念して、ツアーが1月8日(月・祝)にブルーノート東京、1月10日(水)にビルボードライブ大阪、そして1月11日(木)に名古屋ブルーノートにて行われる。