A Boogie Wit Da Hoodieのアルバム『HOODIE SZN』が僅か823ダウンロードにも関わらず全米チャート1位に輝く

音楽を聴く手段としてストリーミングサービスを利用することが一般的になって久しい。iTunes等で楽曲を購入しダウンロードする人も少なくなって来た今日この頃だが、いよいよ音楽ダウンロード時代の終わりを予感させるニュースが飛び込んで来た。

ブロンクスのラッパーA Boonie Wit Da Hoodieのアルバム『HOODIE SZN』が、最新の全米アルバムチャートで1位を記録した。しかし、『HOODIE SZN』のリスナーはストリーミングサービスで同作を再生した者が殆どだったようで、アルバムが購入されたのは僅か823ダウンロード。それによって、『HOODIE SZN』は「史上最も販売売上が少ない全米チャート1位作品」という記録を樹立。同作はフィジカルでのリリースが行われていないため、購入したリスナーは皆iTunesなどでアルバムをダウンロードしたということになる。

Billboardによると『HOODIE SZN』はストリーミングサービス上で8300万回再生されており、売上は低いものの多くのリスナーが同作を聴いていることは明らかだ。作品自体のクオリティに関係なく、アメリカにおけるストリーミングの隆盛と音楽ダウンロード販売の衰退を感じることができる。

日本では依然ストリーミングサービスで作品を公開していない、あるいはフィジカルでのリリースしか行わない人気アーティストも多く存在するため、「アルバムを購入する」というスタイル自体は衰えずにいる。いずれ日本にも完全にストリーミングが主流の時代はやってくるのだろうか?

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