【インタビュー】Carz 『DREAMLAND』| 夢を与えられるラッパーになりたい
横浜・戸塚出身のラッパーCarz。2001年生まれの彼はスポーツで優秀な成績を収めつつも、どこか物足りなさを感じる日々を過ごしていた。それを変えたのが中学生の時に見た『高校生ラップ選手権』の動画だった。特に2WINに憧れたという彼は、高校生になるとフリースタイルを始めると猛烈な勢いでラップの魅力に取り憑かれていったという。
そして地元・戸塚の大先輩であるサイプレス上野が主宰するドリーム開発のメンバーに誘われたバー・what's goodで朝までひたすらフリースタイルをする日々を過ごしスキルとヒップホップとは何かを叩き込まれていった。そして怒涛のスピードでシングルやEPのリリースを重ねながらドリーム開発からデビューアルバム『DREAMLAND』を発表。才能豊かなラッパーが多く集う横浜においても骨太でスキルフルなラップを聴かせてくれる新鋭に話を訊いた。
戸塚 what's good
- 今回のインタビューではアルバムのことも訊きつつ『DREAMLAND』Carzさんのバックグラウンドも含めて色々と訊けたらと思います。まずアルバムについてですが、リリースがドリーム開発からですが、元々サイプレス上野さんとはお知り合いだったんでしょうか?
Carz - 16歳ぐらいの時から色々お世話になっています。自分の地元・戸塚にTAITOっていうゲームセンターがあって、そこの前にいつも溜まってるような感じだったんですけど、自分は高校生ラップ選手権を観てラップをやりたいなと思って、そこでずっとフリースタイルをやっていて。そこでたまたま通りかかって、「ここでやってるんだったら俺のバー来いよ」って言ってくれて、そのままwhat's goodっていうバーに行ったのがきっかけですね。
- いきなりバーに誘われるのは体験としていかがでしたか?
Carz - 最初「どういうところなんだろう?」って思ってたんですけど、やっぱり緊張しましたね(笑)。行ってみてやっぱり凄く環境が違うなと思って。いつもは見たことがないようなCDが沢山あるような環境に初めて触れたのがそのバーだったんです。
- そこで吸収出来て一番良かったなと思うのはどういう部分ですか?
Carz - 高校入学当初だったんですけど、そこのバーでフリースタイルを色々教えてもらいながらやっていて。そのまま朝までずっとフリースタイルをして、そのまま制服に着替えて学校に行っての繰り返しみたいなことをやっていて(笑) 。なのでやっぱりそこで色々学んだっすね。フリースタイルをずっとやることとか、他のことじゃめげないぐらいの免疫はついたかなと思います。
- 更に遡って、そもそもヒップホップや音楽との出会いはどんな感じだったんでしょうか?
Carz - 自分の叔父が元々レゲエとかヒップホップが凄く好きで、家にミラーボールがあるような感じだったんですけど、自分は小学校の時とかはJ-POPしか聴いていなくて。でも中学に入ってから高校生ラップ選手権を動画で見つけて、そこから入ったっていう感じですね。
- PRKS9のインタビューでも中学時代に影響を受けたのが2WINの曲だったとお話されていましたね。
Carz - そうですね。ひたすら2WINの曲を聴いてた感じです。
- その時感じた2WINのカッコよさとか、高校生ラップ選手権に出ていた他のラッパーのカッコよさってどういうものだったんですか?
Carz - 今までは音楽を聴いて「いい曲だな」としか思っていなかったんですけど、2WINの曲を聴いて初めて鳥肌が立ったというか。初めて音楽で喰らった衝撃はそれだったかなと思いますね。
- そこから自分でもやってみようと思ったのは?
Carz - 中学の時からフリースタイルが好きでずっと見ていたんですけど、始めたのは多分高校一年生の時に、ビートを流して家でずっとフリースタイルをしてて。そこが一番最初の始まりですかね。
- 最初から出来た感じだったんですか?
Carz - いや、全く出来なかったです(笑)。最初はカラオケで2WINの曲を歌ったりしたことから始まって。そこからどんどん「自分でもやってみよう」みたいな感じでやりました。
- 周りにも一緒にラップをやっているような友達はいたんですか?
Carz - 最初は誰もいなかったですね。地元でラップやってるのも同い年の子は一人もいなかったと思うんで。
- 地元はヤンチャな子が多いとか、そういうことはあるんですか?
Carz - そうですね(笑)。戸塚は結構多いと思います。その中でも自分はラップが好きだったんで、そういう子たちともラップをやってました。
- そういうヤンキーカルチャーとかじゃなくて、もっと純粋に音楽的にハマってラップに行ったっていう感じなんですね。
Carz - 自分的にはヤンチャな方にいくために音楽じゃなくて、音楽に喰らって「こういう風になりたいな」っていうのが自分の中であって。そこからですね。
- what's goodに行き始めて、そこから自分の道が見えてきたようなところもあったんですか?
Carz - 自分は最新の曲とかも結構聴いてたのでヒップホップを知ったつもりだったんですけど、それは全く違って、もっとこういう歴史があるってことを学べたのがwhat's goodだったんですよね。最初はやっぱり行って追い返されたので(笑)。でもやっぱ悔しくてずっと通って、最初はフリースタイルでずっと負けてたので。そういうので頑張ろうって気にはなりましたね。
- そこから凄い勢いでリリースを量産するようになっていると思うんですが、そこも培ったスキルがあるからこそなんでしょうか?
Carz - そうですね。ずっとフリースタイルをしていたので、曲を作るようになってからも一日3曲とか普通に作っちゃうようになって。制作への気持ちが昇華されるタイミングって、リリースしてみんなに聴いてもらってから実感するじゃないですか。だから自然に早く出したいなっていう気持ちもあるので、そのサイクルができているんだと思います
- ちなみに、フリースタイルから楽曲制作に切り替わって行ったのはどういうタイミングだったんですか?
Carz - 最初は曲の作り方とかも何も分からなかったんですけど、色んな人に教えてもらったり、そういうのがきっかけで初めて自分で曲を作ってみて、その時に初めて上の人たちがどれだけ凄いかってことを実感して。それがあって、悔しくてずっと曲を書いてっていうのがありましたね。
- その時に実感した部分を言葉にするならどういうところだと思いますか?
Carz - フロウだったり、強調する部分とかワードセンスも違いましたし、「これが素人とプロの違いか」っていうのを凄く実感しました。
- ちなみに、その時「凄いな」と思わされたラッパーは誰だったんですか?
Carz - 自分も色んな人の曲を聴くようにはしていたんですけど、あまりこだわって聴いていなくて。でもやっぱりT-Pablowさんには凄く憧れを持っていたというか、曲を聴いて喰らったっていうのがありますね。
曲には自分の気分が全部出てしまう
- なるほど。Carzさんの曲は爆発力があるフロウもありつつ、キャッチーなフックもちゃんとあるじゃないですか。今作だと“NOW”や“VIP”はそういう曲なのかなと思うんですが、曲を作る時に意識している部分はどういうところになりますか?
Carz - 自分は曲を作るには、その時の気分が全部出ちゃうんですよ。良い意味でも悪い意味でも。今の気持ちとか心境がそのまま出ちゃうのが、自分の良いところでもあり悪いところでもあると思うんですけど。特に“VIP”とか“NOW”は、色んなことがあってそれを見返したいっていう気持ちとか、「今の俺は違うよ」っていうのを分からせたいっていう気持ちが出ていると思いますね。
- その時の気持ちが全面に出ているんですね。フロウとかは緻密に構成するというよりは自然に出てくる感じなんですか?
Carz - そうですね。全曲誰かを意識するというよりは、そのまま自分が思った通りのものが急に頭に浮かんでくる感じですね。
- じゃあ、曲を作る時はビートを聴いて、そのままレックする感じなんでしょうか?それともワードを先に用意してRecするんでしょうか。
Carz - ビートを聴いて自分の中で「これは合うな」とか「これはいけない」っていうのが最初に出てくるんですけど、それで「これが出来るぞ」ってなった時にすぐにレックして。最初自分は宇宙語を使ってやるんですけど、宇宙語を使って録ってみて「このフロウいいじゃん」ってなったらそのままトピックを決めてます。「見返したい」って曲だったら、見返すための気持ちを頭にインプットして歌詞を書くような感じですね。
- 普段レコーディングはどこでやっているんですか?
Carz - スタジオでレコーディングするんですけど、今は自宅にレコーディング出来るスペースがあるので、そこで作りながら良いものがあったらスタジオに行って録るっていう感じですね。
- なるほど。このアルバムには短い曲は多いですよね。周りのアーティストの方も短い曲は多いと思うんですけど、やっぱり感情だったりエネルギーを表現するのにこういう長さが最適だってことがあるんですか?
Carz - そうですね。あんまり長い曲というより、色んな曲を聴いてほしいなっていう気持ちが自分の中にあるので。今までは短い曲を出していたので今回まではそういう風にして、次からはもっと長いものを作ってみたいとは考えていて。次からはそういうものにもチャレンジしてみようかなとは思っています。
- 既に“Future”とか長い曲もありますよね。またちょっとテイストの違う曲になってますね。
Carz - そうですね。勢いある曲も自分の中で良い部分とは思うんですが、今自分がやりたいのは「自分みたいなやつでも出来るんだよ」ってことを色んな人に届けるように行動することで、そういう歌詞を書きたいなと思っていて。自分が喰らった衝撃を今度は色んな子たちに聴いてもらって与えられるように今は歌詞を書きたいなと思っています。
- 今「自分みたいな」と仰っていましたが、あまり自分がラッパーになれるとは思っていなかったんでしょうか?
Carz - 全く思っていなかったですね(笑)。
- 今のCarzさんの曲を聴くと、もちろんスキルもあるし強気でパワフルな言葉が出てくるじゃないですか。最初は全然違ったんですね。
Carz - そうですね。自分がラップをやるとは全く思っていなくて。ただ曲を作りたいなっていうのはあったんですけど、一番最初の頃なんてそれでやるとは夢にも思っていなかったですね。でも、自分が違うなと思ったのは、今まで全部の物事を中途半端に諦めていたんですけど、初めて飽きないでずっと続けられて、自分で模索しながらやり遂げられたのがラップだったので。どんどん月日が経つごとに「これしかないな」と思うようになりましたね。
- ちなみに、ラップをやる前に中途半端に終わったことってどんなことなんですか?
Carz - スポーツもやってたんですけど、小学校の時にテニスやってて、中学校ではバスケやってて。本気でやっていたとは思うんですけど、あんまりハマらないというか。やらされてる感って言うんですかね、自分で始めたはずなのに何か「やらされてるな」っていうのを感じていて。あんまり熱心にやれなかったんです。テニスでも一応全国行って、バスケもミニバスで関東2位とかだったんですけど、ハマれなかったって感じですね。
- スポーツ自体は出来るんだけど、気持ちの方ではということですか?
Carz - いや、スポーツもあんまり(笑)。環境が良かったというか。ミニバスも強かったですし、テニスは自力で行ったんですけど。
- めちゃめちゃ凄いじゃないですか(笑)。
Carz - でも、やらされてる感があったというか。あんまりハマるものは無くて。そこから始まったっすね。
- でもラップをやってみたら、何か違うものに出会った感覚があったんですね。
- Carz - ラップは良い意味でも悪い意味でもストレートだなと思って。今のJ-POPを聴いていても思うんですけど、やっぱり企業向けというか、濁して言っているっていうんですかね。あったことをそのまま歌うんじゃなくて、ちょっと気にしてるように俺には聴こえちゃうアーティストもいて。そういうのじゃなくて、ヒップホップやラップは全部ストレートに言ってるなっていうのが。その人が経験したことも全部曲に入ってて「こういう経験あるんだ」っていうのが分かるんで、そういうところが凄く良いなと思いますね。
- なるほど。さっき「自分は良くも悪くも正直だから」と言っていたのとそこがバッチリはまったんですね。
Carz - そうですね。
- 自分が素直であることについて「良くも悪くも」と仰っていましたが、「良くも悪くも」と自分で思うのはどういう理由があるんでしょうか?
Carz - 曲に関しては、例えば本当に大事なRecとかでも自分の気分が下がってると良い曲が書けないし、そこを合わせられないかなと思っていて。でもやっぱり自分の時にやるってなったら、確実に誰よりもヤバい作品を書けると思うし、そういう面は自信があるんですけど。書けない日はやっぱり書けないし、っていうところが「良くも悪くも」かなと思いますね。
- 今回のアルバムの前半はパワフルな曲が多くて、“DIRTYBOX”とか“陸海空”とかも自分は好きだったんですが、7曲目の“Woo”とかは今っぽく言うとエモい曲というか、ちょっと歌い上げる感じの曲ですよね。こういう曲を入れようと思ったのはどうしてですか?
Carz - 自分の中でも今までパワフルな曲が多くて、そういうイメージがあると思うんですけど、自分が音楽で本質的に伝えたい部分っていうのは、パワフルな曲はパワフルな曲で分けて、伝えたいことを曲によって分けてるんですけど、そっちにもチャレンジしたいっていう気持ちがあって。そういうところを見てもらいたいと思ったんですよ。自分も悩んだり葛藤してる部分が今回の作品を作る上でもあったので、それを全部書けたかなと思いますね。
- “NOW”や“VIP”のような勢いで行くような曲と“Woo”のような曲も書き方としては変わらない感じですか?
Carz - 大体メロウな曲は誰もいないところで書いてるっすね(笑)。一人で、電気暗くして、色々なことを想像しながらRecブースで書いてたりとか。メロウな曲はみんないると書けないので、一人で書くようにはしていますね。
- そうですよね、人がいるとそういうムードにもならないというか。
Carz - そうですね、そこがパワフルな曲とは違うかなと思います。
夢を与えられるラッパーになりたい
- 今の横浜は凄く才能豊かなラッパーが沢山いる場所だと思いますが、横浜という場所の特別さは何か感じたりしますか?
Carz - 横浜は......なんですかね。
- これだけ色々な人が出てくるのがやっぱり気になって。人口は東京の方が多いのに良いラッパーが生まれてくる街って言ったら神奈川の方が多いような気がするんですよね。居ると分からないかもしれないですが。
Carz - そうですね(笑)。でも、横浜だけちょっと違うなっていうのは自分も感じます。他の東京のラッパーさんと横浜のラッパーはちょっと違うなっていうのは感じます。雰囲気が違うというか。上野さんのところが一番濃いですよね。
- 上野さんのエピソードを聞くとやっぱり凄そうですよね。
Carz - すごいっすね。でも本当に熱心に教えてくれるんで、やっぱりフリースタイルを毎日やってそのまま学校に行くのを繰り返していた日々も全然無駄じゃなかったし、逆にそれがあっての今だなと思うので、そういう面では凄く感謝してますね。
- その話にちょっと戻っちゃうんですが、フリースタイルを朝までやって高校に行くのってめちゃくちゃキツくないですか?
Carz - めちゃくちゃキツかったっすね(笑)。
- でもその時は「自分はラッパーになるんだ」っていう気持ちがあったから続けられたってところもあったんですか?それとも、もっと無意識的にやってた?
Carz - なんか、凄く楽しかったんですよね。やっぱり音楽が爆音でかかってて、スピーカーから重低音が聴こえて。やっぱり来る人も上の人じゃないですか。そこで出会う色んな方々は年齢が上で、自分よりも物事を知ってて。歴史についても知ってる人たちが通ってたので、そういう面で自分にとって毎日違うことを学べるっていうか。学校じゃ教えてもらえないことも教えてもらえたので、そこは凄く楽しかったっすね。自分は今TikTokで有名な田奈高校出身なんですけど、田奈高校にいたのも凄く良い先生だったので、音楽の道に行くのも応援してくれましたし。でも授業中はずっとトイレでラップやってて、鉛筆もほぼ持ったことないですけど(笑)。でも、それぐらいラップが好きでした。
- 凄いですね。取り憑かれてるレベルで。
Carz - そうですね(笑)。授業中もずっとやってて。でも、普通だったらすぐ退学になると思うんですけど、高校も一人一人に合った指導をしてくれる学校で。今は「やりらふぃー」とか言ってTikTokで叩かれてますけど、そういう子もいますけど先生方は必死にやってて、絶対に見捨てないっていうんですかね。その子に合ったことをやってるので、そういうところに音楽活動を通して恩返ししていきたいっていうのもあって。俺もTikTokだけの学校じゃないよっていうのを伝えたいんで(笑)。それは役目かなと思ってますね。
- なるほど(笑)。それは良い高校ですね。高校って言ったらもっと画一的に「そんなことはやめろ」とか「ヒップホップなんて不良の音楽だ」って言う人もいると思うんですけど、そうじゃないのは素晴らしいですね。でも、そのラップ漬けの生活はヤバいですよね。
Carz - 友達とかもどんどんいなくなってきちゃって。「お前もういいよ、俺は授業行くから」みたいな(笑)。俺はずっとBoseのスピーカーをトイレに置いてラップやってて。
- めちゃストイックですね。
Carz - 授業中もやってましたし、休み時間はラップやってる一個上の先輩から急に連絡来て、そこからずっとやってて。そういう感じでしたね。昼ごはんとかも食べないで、売店でパン買って食べながらずっとラップやってました。でもバトルには出る勇気が無かったんですよね。
- それぐらいラップやってるからこそのクオリティもあるし、量もそれに比例してるっていうところも糧になってますよね。
Carz - 糧になってるっすね。あの時の経験があって今があると思います。
- 今でも自然と何もない時間にラップしちゃうってこともあるんですか?
Carz - そうですね。例えば地方に呼ばれてホテル泊まったりしたらそこでフリースタイルしますし、全然今もありますね。行き帰りの車でやったり。でも前ほどは無くなったかなと思います。それが今は曲作りになってるので。
- 短い曲を作るのは今回で一区切りと言っていましたが、理想のラッパー像のようなものはありますか?
Carz - 個人的な名前とかじゃなくて、自分がなりたいのは夢を与えられる人だったり、若い子たちだけじゃなくて上の世代も喰らってくれるような音楽をやりたいし、地元もそうですけど色んな環境に置かれてる人たちに「こういう道があるよ」っていうのも伝えたいです。怖いような曲じゃなくて、笑顔にさせられるような曲を作っていきたいですね。
- その環境を作るために自分が今課題に思っている部分はありますか?
Carz - やっぱりラップを始めて物事に集中するようになってから生活がガラッと変わったっていうか。今までとは全く違うようなことになったので、気をつけてることはラッパーとしての立ち振る舞いですね。だからと言って、ラッパーは怖いイメージがあると思うんですけど、「そういうのじゃないよ」っていうのを伝えていきたいなっていうのが自分の中ではあって。怖いイメージとか偏見を無くしたいっていうのがあります。
- Carzさんの中でラッパーっていうのは自分の人生とか思ってることを包み隠さず曲として表現出来る人っていうイメージなんですね。
Carz - 家族にも今まで迷惑かけたんで、そういうので伝えていきたいなっていうのはありますね。最近戸塚区が主催するイベントに呼んでもらって。自分は育った街を上げたいですし、そういうことをやっていきたい。「自分がこう」っていうのもラッパーとしては大事だと思うんですけど、恩返し出来るような存在にはなりたいなと思います。
- USとかだと自身が育ってきたコミュニティに対して貢献しようとするのはよくありますよね。日本でもそういう動きがもっと出てくるとより良いですよね。
Carz - 確かにラッパーであんまりいないと思うんですよね。そういうこともやっていきたいし、当てていきたいっていうビジョンもありますね。ライブに来てたのも親子連れで、初めて手拍子されたんですよ(笑)。それも感動して。そういう方が自分には合ってるし、そういうので戦いたいっていうのはありますね。
- 逆に自分のイメージとかも考えて「区のイベントなんて出たくないよ」って人もいると思いますけど、そういうものには抵抗無いんですね。最後に今後のご予定などがあれば教えて頂きたいです。
Carz - ミュージックビデオが10月5日に出るんですけど、今後の歌に切り替えていく部分が一番出ているビデオで。映画っぽく、自分が葛藤した部分を描いているので、そこは見て頂きたいです。あと韻マンと今作ってるんですけど、韻マンとのビデオも近々出るので、それもお願いします。
- ありがとうございました。
Info
CARZ 『DREAM LAND』
Release Date:2021.8.27.
Label:ドリーム開発
Tracklist
1.INTRO
2.DREAMLAND
3.NOW
4.VIP
5.DIRTYBOX
6.陸海空
7.WOO
8.TRAIN