【インタビュー】TYOSiN(Help Me Plyz)|第二のストーリーを表現する

国内のトラップ/エモラップの愛好者であれば知らぬ者はいないであろうラッパー・TYOSiN。KiD NATHAN時代から築きあげてきた強固なファンベースに吹いた新たな風は、彼をボーカルに据えたバンドの結成によってもたらされた。
ギターにfulusu/XANYのギタリスト兼コンポーザーのJoseph Genを、ドラムに同じくXANYで活動するShaun Pxllyを、ベースにfulusuの佐藤旬介を、そしてDJにはビートメイカーとしても知られるATSUKIを迎えて走り出したバンドHelp Me Plyzが去る3月に待望の1stアルバムをリリース。

ヘヴィでありつつ疾走感を損なわない楽曲は既存曲のアレンジ、バンドオリジナル楽曲ともにロックミュージックリスナーに広くアピールする仕上がりとなっている。トラップメタルを介して接近するラウドミュージックとヒップホップのシーンの需要に応える注目のバンドとしての躍進が期待される。インタビューでは首謀者のTYOSiNに結成からメンバーとの関係、プライベートの変化まで語ってもらった。

取材・文:清家咲乃

- まずはアルバム『Help Me Plyz』のリリースおめでとうございます。昨年末の『BLOCK』でバンド形式でライブをされていました。その時のお客さんの反応はいつもと違いましたか?

TYOSiN - そうですね。やっぱり今までの自分のファンはヒップホップのリスナーがほとんどなので、ほとんどの人が多分バンドのライブを観たことがないと思うんですよ。そう意味では全てが違って見えたと思うし。あとはやっぱりヒップホップのライブとバンドのライブでは音圧が全然違う。ヒップホップはバックトラックを流してヴォーカルをかぶせる形でパフォーマンスするのが普通のライブだと思うんですけど、バンドは生音でボーカルも入ってなくて。演奏して歌うっていうライブが自分らもお客さんも新鮮な気持ちになったと思うし。感動してくれた子達がすごい多かったというのは後から耳に入ってきました。

- この先バンドばかりがブッキングされているイベントに出る可能性はありますか?

TYOSiN - もちろん。今回のアルバムでラウドロックだとかそっちのシーンに食い込めるんだったら食い込みたいなと思うし、今後バンドでやっていくうえで中途半端な立ち位置ではなくて、バンドはバンドのシーンにちゃんと食い込めるような動き方や曲作りをしていきたいですね。

- ソロで出演している時とバンドのボーカルとしての時とでパフォーマンス面で何か変えたことはありますか?

TYOSiN - ソロのライブの時は自分一人なので自分がミスっても自分の責任になるんですけど、バンドだと一人一人楽器隊がいるので誰かがミスった時には誰かがカバーしなきゃいけない。そういう部分でやってる側の視野が全然違う。パフォーマンスはBLOCKが初めてだったので自分的には100%のうち10%くらいしか出来ていなかったなと思っていて。もっといいパフォーマンスをしたいなっていう思いが強く残りました。

- 10%の出来だったと感じている理由というのは具体的に何でしょうか?

TYOSiN - 具体的にはボーカリストとしてのレベルがメジャーで活躍してる人とかバンドでやっている人たちの基準値より全然下だなと。元々僕はヒップホップから入ってるのでしょうがないなとは思うんですけど、そこがすごい悔しかったというか。歌の上手さとかもそうだし、バンドのライブでのお客さんの盛り上げ方も。あとやっぱりバンドの曲はヒップホップと違って一曲が長いんですよ。間奏もあるしイントロとアウトロもすごい長いから、その時に自分がセンターに立ってどういう見せ方ができるかとかもヒップホップと全然違うんです。そこは課題なので勉強していこうかなと。

- バンドのことについて改めて訊きたいんですが、以前のインタビューで初期はグループで活動していて、自分の理想に近づくためにソロに移行したというお話しをされていたんですけど、今回改めて他のアーティストの方と一緒に作品を作ろうと思ったというのは心境になにか変化があったのでしょうか?

TYOSiN - 元々バンドをいつかやりたいなという思いもあったんですけど、あくまで自分の意見ではラッパーってフレッシュじゃないとよろしくないかなと思ってて。それは年齢のこともあるし、ライフスタイルも10代・20代前半から20代後半・30代前半で多分大分違うんですよ。ラッパーってやっぱりリアルを歌ってなんぼだと思っているので、若い頃にやり始めた音楽を大人になっても同じように歌いたくはないなという。同じようなことを歌わなかったとしても変に守りに入りたくないなというのもあったし。今活躍されてる自分より年上のラッパーの人の音源を聞いて、それはそれでファンベースがちゃんと作られているからいいなとは思うんですけど、そうじゃない人達は何を伝えたいのかという、要は年をある程度とっているのに若い子と同じことをしてるんじゃないかなと思ってて。それがあまりよろしくないし、自分の中では若い子たちが伝えられないことをもっと自分らが伝えていかなきゃいけないと思うし。それはヒップホップやロックに限らず音楽をやってる人の使命だと思ってます。自分のライフスタイルをリアルに伝える音楽が今の自分の中ではヒップホップじゃなくてバンドなんじゃないかなと。ヒップホップってリリックも結構高圧的だったり、誰を卑下したりとかフレックスとか女と遊んでるぜみたいな、そういう内容の曲が多いしそういう見せ方の音楽でもあると思ってるんですけど、自分はそういうものをもうやりたくないなというか。

- この先ずっとそういった感じで生きてくのはちょっと違う?

TYOSiN - やりたくないというよりもリアルじゃないんですよね、自分のライフスタイルに対して。

- 自分がもうそこから離れているのに音楽でそれをやると嘘になってしまうということでしょうか?

TYOSiN - いい音楽も作れないし、やりたくなくなってきちゃうんじゃないかなと思って。曲を書くにしても聴いてる人たちを喜ばせたいとか「こう言ったら湧くんだろうな」とか、そういうのもある程度分かってるけど、それじゃあKiD NATHAN・TYOSiNとしてフレッシュさが全然なくなってくるから、見せ方として元々やりたかったバンドを選んで今後やっていきたいなと思って始めたんです。

- インスタのストーリーでは結成のきっかけを簡単にお話しされたんですけど、もう少し詳しく結成の経緯を聞かせてください。

TYOSiN - 去年はコロナがあってライブとかにもほとんど出れなくて。今年もまだ続いていますけど、去年一年でほとんどの人たちの人生観が変わったと思うんですよ。自分もちょうどその時にプライベートの方で色んなことがあってすごい(気分が)落ちていて、「音楽をこの先どう続けていこうかな?」とか「続けていった先に意味があるのか?」みたいな、よくわからないメンヘラみたいな考えを起こしてて。音楽にメンヘラ起こすのはちょっと違うなと思って、とりあえず人と会おうということでATSUKIさんの家に行った時に、たまたまドラムのShaun(Pxlly)がいたのでそこで仲良くなりました。「実は俺バンドマンでドラムも叩けるんですよ」みたいな話になって、その時に思いつきで「今度じゃあ何か曲やろうよ、というかバンドやろうよ」と言って。そこからですね。他のメンバーはShaunが「こいつとこいつとこいつ、絶対かっこいいから!」って言って連れてきました。

- 最初にどういったバンドにしようか決めてからShaunさんがメンバーを連れてきたんでしょうか?それともメンバーが揃ってから方向性を決めたんでしょうか?

TYOSiN - 活動の方向性に関しての話はほとんどしなかったですね。今考えるとコロナがあったからこそ自分らが楽しいと思えることを自然とやってたような気がします。バンドを組むときに他の人達がどういう組み方をするのかはわからないですけど、「こういう音楽性・こういうスタイルでバンドを組もう」と決めて組むのが普通だとするならば、多分俺らは本当に遊びの延長線みたいな。結成はヒップホップのノリに近いかもしれないですね。

- 音源を作ってお客さんに売って……ということを考えるよりは本当に自分がやりたいから、ということですね。

TYOSiN - 自分がやりたいからとか、ギター弾きたいからバンドやろう、みたいな感覚で集まってやり始めましたね。

- Shaunさんが連れてきたJoseph Genさんとか佐藤旬介さんとは元々面識はありましたか?

TYOSiN - 全くなかったですね。

- 会ってみてどうでしたか?

TYOSiN - Genには今回のアルバムのアレンジを担当してもらってるんですけど、やっぱり自分の既存曲のアレンジをする方はファンの人たちのことを考えると結構難しいと思うんですよ。聞き慣れているものをどうアレンジしていくか。でも想像以上のものを作ってきたんで、レベル高えなと思って。旬介に関しても、ライブからリハの間絶対に演奏をミスらないんです。すごい上手いんですよ、ベースが。だから恵まれてるなって思いますね。メンバーはまだ会ってから日が浅いけど、スタジオ入ると絶対ずっとふざけてるし(笑)。でもそういうノリで音楽をまた楽しめてるっていうことがすごく俺にとっては大事で重要だし、今後音楽をやるにあたってそういうマインドを大事にしたいなって思ってますね。

- さっきもフレッシュさについての話はされてましたよね。

TYOSiN - そうですね。SNS とかもそうですけど、やっぱり見ていて楽しいっていうのが一番いいじゃないですか。今YouTubeが流行っているのもそういうことだと思うんですけど、見ていて飽きないとか、見ていて楽しいっていうだけでもすごい良い空気になるし。音楽に限らずそういうバンドでいたいなっていう想いはあるんで。ソロだとファンの人のTYOSiNに対するイメージがあると思うけど、それとHelp Me Plyzでまた別の自分を出せるという感覚がある。バンドにいる時は素の自分の方に近いですね。

- バンドの方が素なんですね。メンバーのみなさんととても気が合うということですが、思い当たる共通点はありますか?

TYOSiN - みんな音楽好きですけど、そのなかでも結構変態かもしれないですね。

- 好きの度合いの深さだったり?

TYOSiN - (他の人とは)かなり違うかもしれない。だからなのかはわからないけど、会話がほとんど下ネタみたいな(笑)。それで話が成立するんで、まあ類友なんでしょうね。

- あまり考えないで放った言葉を理解してくれる存在は貴重ですね。バンドを始める前、そして今に至るまでで好きなバンドはありましたか?

TYOSiN - 元々中学生の時にSum 41、Limp Bizkit、Good Charlotte、My Chemical Romanceだとかが流行っててずっと聴いてました。海外で言うと俺はSum 41が1番好きで、そこからヒップホップに流れていってほとんどロックを聴かなくなったんですけど、高校の時にELLEGARDEN がすごい好きになって、超聞いてました。

- エモ系のバンドがお好きなんですね。

TYOSiN - そうですね。My Chemical Romanceは「The エモ」って感じがするのですごい好きで(笑)。あの時聴いていた音楽が今の自分にも影響してるのかなと思いますね。

- 確かに、最初にバンドの名前を聞いた時には悲壮感があるというか、暗めの曲を作っていくのかな?と思っていたんですけど、アレンジを聞いているとギターのフレーズに開放感があって、どちらかというと部屋の中で閉じこもって聴くというよりも外に出たくなる雰囲気だったのでいい意味でイメージが反対でしたね。

TYOSiN - そうですね。自分のなかではそこも狙って名前を付けています。Help Me Plyzって、普通に悲観的な「助けて」でもあるし、「楽しすぎて助けてくれ」とも取れる。いろんな部分で使える名前なので、すごくいいバンド名だなと思います。

- バンド名を決められたのはどなただったんですか?

TYOSiN - バンド名は俺とShaunが一緒にいる時にパッと思いついて。「Help Meってよくね?」「Plyzってつけたらめっちゃ良くないですか?」みたいな(笑)。

- 先ほどバンドシーンとの違いについて仰っていたんですけど、ソロでバンドと共演されたりするなかでお客さんの感じも含めてカルチャーショックはありましたか?

TYOSiN - 個人的な意見ですけど、ヒップホップのアーティストをするうえでデメリットとメリットがあると思うんです。メリットで言うとすぐ始められる音楽がヒップホップ/ラップなんですよ。もちろん音楽の主軸がサンプリングなんでビートもすぐ作れるし、一人で完結できる音楽だし、どこにいても作れるじゃないですか。でもバンドは楽器がないと作れない、メロディだけじゃ成立しないジャンルなんで。あとボーカリストのレベルがやっぱり全然違う。もうその人の歌声に一瞬で心動かされるんですよ。でもヒップホップは歌が下手でもかっこよければいいんですよ。

- その人のキャラクター性だったり。

TYOSiN - タレント性とか。パフォーマンスがよければ担ぎ上げられるんですけど、バンドは……歌が上手い下手は別にバンドにも関係ないと思うんですけど、(バンドには)スポーツみたいな感覚があって。バンドはちゃんと努力して練習して培ってきたものがないと成立しないんです。楽器ひとつにしてもそうだし。ナマモノじゃないですか、バンドって。1回きりのライブでいかにミスを減らすかとか。そこにすごい衝撃を受けたというかカルチャーショックでした。バンドのライブも全然熱量が違うし。ライブまでの意気込みにしても、ラッパーでスタジオに入ってる人ももちろんいると思うんですけど、スタジオの回数が全然違うと思うんです。

- リハスタが多いというのは、自分がバンドをやっていた時も感じました。

TYOSiN - バンドでは何をやってたんですか?

- ギターでデスメタル系のコピバンをやっていました。

TYOSiN - (笑)。俺がWithin Destructionのアルバム(『Yokai』)に参加したの聴きました?あれはいきなり連絡が来たんですよね。

- そうだったんですね。

TYOSiN - 俺メタル好きですけどデスコアとかもそんなに掘ってなくて、ATSUKIさんに訊いたら「めちゃめちゃ有名だよ」と。

- 何度か来日していて私も観に行きました。TYOSiNさんが参加された“B4NGB4NG!!”の他にも名の通った人が客演していて面白かったです。

TYOSiN - Crystal LakeのRyo君とかも参加してたんですよね。Ryo君とも一緒に曲やりたいなってすごく思ってます。

- ATSUKIさんはCrystal Lakeの楽曲のリミックスを手掛けてましたよね。

TYOSiN - そうですね。ATSUKIさんは色々とやってるみたいです。

- アルバムを聴く前はWithiin Destructionとコラボした時のような感じでいくのかな?と思っていました。ATSUKIさんはメタルにお詳しいですし、Jin Doggさんに提供していたトラックも実験的で攻撃的だったので。でも歌ものというか、より広く受け入れられる感じに仕上がっていますね。

TYOSiN - やっぱり元々ラッパーというのがあるので、上手く融合させさせたいなというのはあって。ミクスチャーとまでは言わないけど、今いる自分のファンの人たちもちゃんと聴けるような。いきなりロックアルバムを作っても……

- 置いていってしまう?

TYOSiN - 多分駄目だなと。既存曲のアレンジにしたら聴きやすいし。全部オリジナルにしたらわけわかんなくなってくると思うんで(笑)、あえて既存曲多めでオリジナル曲を何曲かという構成で出しました。かつそれをライブでやった時にソロでやってる時との違いも一人一人に感じて欲しいなという想いがあります。

- 今回のアルバムはファーストアルバムという位置づけで考えていいんでしょうか?

TYOSiN - はい。ロックはシングルとかEPを切らずに最初にアルバムとして出しておくのがかっこいいということを皆で話した時があったんで。すごい迷ったんですよ、曲数少なくして EPで出そうかとか。でもギターのGenが「いや、絶対アルバムで出したい」って言ったので、「よしじゃあそうしよう」と(笑)。

- シーンに合わせてそういったリリース形態にしようということですね。フィジカルは出るのかという声もあったんですが、そちらは?

TYOSiN - 今回はないと思うんですけど、次回作ではコンセプトアルバムとかも作っていくと思うので、要所要所で出していくんじゃないかな。出したいなとは思ってます。

- バンドは物販でフィジカルを売っているイメージがありますよね。アルバムの制作に取り掛かったのはいつ頃でしたか?

TYOSiN - いつだっけな……ぶっちゃけ言うとこのファーストは一か月かかってないと思うんですよ。

- アレンジを初めてからレコーディングが終わるまでですか?

TYOSiN - 去年のBLOCKのライブの時までにはほぼ出来てたんですよ。ただレコーディングする時間がなかったからRECできなかったってだけで。製作期間的には全部含めて本当に一か月ぐらいですね。

- それ以前にお試しで作ってボツになった曲はありましたか?

TYOSiN - 今回のアルバムには入れるのやめて、次回出そうかという曲はありますね。

- ストックがあるんですね。

TYOSiN - そこまで多くないですけど、Genがめっちゃすごくて、無敵な感じがします(笑)。曲は割といつでも作れるし、今回のリード曲の“New Balance”も1時間ぐらいで全部完成させたんです。そのスピード感で作れるから多分みんな「変態だな」って思ってますね(笑)。

- 曲を作るのは基本的にGenさんですか?

TYOSiN - そうですね。作詞は基本的に俺がやってますけど、作曲は曲によって俺とGenでメロディーを出し合ってこうしよう、ああしようみたいな感じで作っていくと思います。

- Twitterで『チェンソーマン』のタイアップをしたいというお話をされていたんですけど、“New Balance”は本当にそういった作品に使われそうなサウンドですね。

TYOSiN - 個人的にアニメはすごい好きなんで、アニメのオープニングとかエンディングをやってみたいなという想いはすごくあります。

- タイアップするならソロとバンドのどちらがいいですか?

TYOSiN - お話が来れば全然どっちでもいいです(笑)。一か月ぐらいこもって作りたいですね。今までで一番時間かけて作りたいです。

- “York Shin City”では『HUNTER×HUNTER』に登場する都市名が使われていますが、そういった曲は他にありますか?

TYOSiN - ソロのエモラップはあんまりアニメを意識してないんですよね。自分のリアルな体験とかを書き下ろしてたんで、ないかもしれないです。

- アレンジされたソロ曲には歌ものが多い中で“Kikuichimonji”はラップ寄りですよね。何を基準にピックアップしていったんでしょうか?

TYOSiN - 第一は「これが入ってたら既存のファンの人たちが喜ぶんじゃないかな」というところですね。“U”はKiD NATANの時の曲なんですけど、みんな好きな曲なのでバンドアレンジで入れてみました。

- ではベストアルバムの要素もあるんですね。

TYOSiN - そういう感じはあるかもしれないですね。今回のアルバムで、シフトチェンジとまでは言わないけどバンドをやるということで、いきなりコンセプトアルバムとかを出すんじゃなくて、既存曲のアレンジで出して、それをみんなが聴いたことによって次の作品への準備ができるんじゃないかなと思って。

- 聴いてもらうにあたって、自分のファンの方に対してもっとロックを知ってほしい、みたいな想いはありますか?

TYOSiN - 俺は逆かもしれないですね。どっちかと言うとバンド系の音楽の方が日本ではマーケットも全然広いし、日常でそういうサウンドって聞き慣れてると思うんですよ。だからヒップホップのリスナー以外の人に届いて欲しいっていうのがあるし、自分の既存のファンの人たちは……多分、俺が何を出しても喜んでくれると思うんですよ。俺はそう信じてるんで(笑)。

- TYOSiNさん自身をというか、人生を応援しているような。

TYOSiN - 自分のファンはそうしてくれている子達が多いと思うんですよ。だからとりあえず出したらみんな絶対喜んでくれるんで、どういう風に感じるかは各々の判断に任せたいっていうのがあるし。自分は音楽をやり始めてから今まで、ずっと好きなことしかやってこなかったんです。誰かに合わせたりとか、「今こういうのが流行ってるからやろうぜ」というやり方で音楽を作ってなかった。でもやっぱり、今回のアルバムにしても、置いてっちゃうんじゃないかという不安はあるんですけど、ファンの人に「置き去りにして欲しい」と言われた事があって(笑)。

- 自分たちの想像を超えていって欲しいということですね。

TYOSiN - 「好きなことをやって置き去りにして欲しい」と。それがすごい自分の中で響いてるし、救われたっていうのもある。自分の直感とかでこれからも音楽をやっていきたいなと思っているんで、とりあえず聴いてほしいですね。自分は今こういうことをやっているよ、という。

- 「置き去りにしてほしい」というのはすごく愛があるし、懐が深いですね。ソロでファンになった人の中には、バンドをやる分ソロの活動が減ってしまうことを寂しく思う人もいると思うんですが、どのぐらいの割合で続けていく予定なんでしょうか?今年はバンドが中心になりますか?

TYOSiN - うーん……どっちも中心なんですよ(笑)。ソロの作品ももうほとんど出来てて、それもそれでまた新しいことをやってるんですけど……まあ音楽を続けている限りは飽きさせないとは思うんですよね。「寂しいなぁ」って想いもあるかもしれないけど、そういう人はとりあえずソロの作品を聴いて欲しいですね。

- どちらも精力的に。

TYOSiN - 次にソロで出すEPは絶対みんな好きだと思うし(笑)。早く全てを出したいけど、色々考えて出さないと、それこそバンドもあるしソロもあるしで。その辺のバランスを一年の中で上手いこと考えながらやっていかなきゃいけないというのはあります。

- 今はライブが減ってしまっているので、どちらで出演するかというのは判断が難しいですよね。

TYOSiN - そうなんです。バンド界隈のライブに出れれば、バンドではそっちのライブに出て、ヒップホップのイベントはソロで出るという分け方も出来ると思うんですけど、『BLOCK』に関してはバンドで出たいですね。ソロの時は「TYOSiNのライブ」という感じの見せ方で組んでいきたいなと。

- 同じ日にソロとバンドの両方で出るというパターンは考えていますか?

TYOSiN - いや、それは自分の中では違うかな。あまり欲張りすぎたくないんですよね。1日の中でバンドで出たりソロで出たりという感じでやっちゃうと、両方見たいっていう人が来れなかった場合悲しむんで(笑)。あとやっぱりTYOSiNで出るのとバンドの「罪」で出るのとは自分の中で全然違う。あんまり器用な方じゃないんで、自分は。

- ソロに臨む時とバンドに臨む時の気持ちを切り替えるスイッチはどこなんでしょうか。

TYOSiN - やっぱりメンバーといるかいないかだと思いますね。

- では例えばソロで出た後メンバーと合流してやるというのは?

TYOSiN - 多分絶対出来ないですね。俺もできないし、バンドの奴らも……空気が違うと思うんですよね。自分がソロで出てる時の空気感をバンドのメンバーは知ってるんで。それを(向こうが)感じた時に俺にもすごい伝わる。準備してきたものをバンドで初お披露目しましょうっていうのと、ソロでやってバンドでもやろうっていうのじゃ全然違うじゃないですか、意味合いが。それはバンドのやつらにも失礼だなと思うし、あんまりやりたくないなって。

- なるほど。ソロ曲をアレンジするにあたって、原曲を作った時点でその時既にTYOSiNさんの中のイメージがあると思うんですけど、それをメンバーに伝えることはありましたか?

TYOSiN - いや、全くしてないですね。基本的には信用してるんで。逆にワクワクしてますね、どういうのが来るのか。

- 実際に聴いてみてどうでしたか?全部予想通りということはないと思うんですけど。

TYOSiN - ほとんどが予想以上でしたよ。その中で何曲かもっとこうした方がいいんじゃないかというディスカッションをして練った曲とかもあるし、持ってきたものに対して「完璧だ」という曲もあるし。

- 練った曲というのは具体的にどれなんでしょう?

TYOSiN - “U”とか“Hype”とか、「ここは音抜きして」だったり「もっと静かにしてほしい」だったり、本当に細かいところですね。だから大まかには予想以上なんですよ。

- 自分のイメージと違っていた、ということはなかったんですね。

TYOSiN - ないですね。

- バンドでも歌詞を書かれているとのことですが、ソロとバンドでリリックを書くにあたってのスタンスはやはり違ってきますか。

TYOSiN - めちゃくちゃ違いますね。ソロの時はヒップホップというジャンルなんで、どっちかというとライフスタイルのまんまの言葉、普段自分が喋っているような言葉や伝えやすい言葉を使ったりするけど、バンドの曲に関してはあまり意味深な言葉を使いたくないなとか。バンドのメンバーは自分(TYOSiN)の話し方では話さないじゃないですか。だからバンドの奴らと同じ空気感の言葉を選んでるという違いはあるかもしれないですね。バンドメンバー全員の声になるわけだからソロの時とは作り方が全然違いますね。

- ソロのリリックでは例えば「葛飾」のような固有名詞が出てきて、実際の情景が伝わるリアルさがあるんですが、バンドではそういった個人の体験は入れないということですか?

TYOSiN - 曲によっては今後入れるかもしれないですけど、基本的にはあまり入れないで作っていきたいなと思ってますね。

- これから先、書いてみたい歌詞や曲はありますか?

TYOSiN - それこそアニメのタイアップですね。あるものを題材にして作ることがすごく楽しいなと。ヒップポップからバンドにいったというのはそういう理由もある。ヒップホップでやれることは自分の中ではやりきった感がすごいあって。売れてる、売れてないは別にして、曲作りに関してはヒップホップはすごいシンプルだから。でもロックはやったことないことだったので自分がフレッシュでいられるんですよね。ヒップホップは好きだし、今はヒップホップが流行ってて、若くて才能ある子達がいっぱい出てきていいマーケットになってると思う。それを「クソ」とか「悔しい」と感じるよりは「良かったな」とか「ヒップホップは大衆に好かれる音楽になってきたんだ」という想いの方が強いんですよ。でも反面、自分がヒップポップで育ってきた時はヒップホップって大衆向けの音楽じゃなかったので、どっちかというとアンダーグラウンドの音楽だなという想いがあるんです。自分のライフスタイル的にもうアンダーグラウンドじゃないんで、やっぱりロックをやりたいなと。作りたい曲は……結構ピースな曲を作りたいと思う。

- ライブでシンガロングできるような?

TYOSiN - でもあからさまなピースじゃなくて、自分らしいピースな曲を作りたいなと思いますね。ちょっとダーティーだけど笑えたりとか。

- それは今そういう曲を作れる心境があるということですか?

TYOSiN - そうですね、色々経験して……自分は子供を一人で育ててるんですけど、子供ができて人間観とか人生観が全部変わったんです。でも「子供ができたから自分は綺麗です」みたいなことも言いたくないし、そうじゃないと思ってるんで。そういう変化した部分を曲で表現したいなと思うんですけど、やっぱり笑えなかったらあまり面白くない。だから汚い言葉とか汚いことを言っててもピースに感じるような曲、バンド名のHelp Me Plyzもそうですけど、(意味が)逆転出来るような曲を作れたらいいなと思います。

- 価値観が変わったとも仰っていましたが、ライフスタイルなどの変化で一番大きかったのは何ですか?

TYOSiN - やっぱり他のアーティストと自分は違うんだなと思ったことがすごくあるし。あとはアーティストに限らず一人で子供を育てて生活しているお父さんってあんまりいないんで。めちゃめちゃ大変だけど、でも自分の分身でめちゃくちゃ可愛いから幸せにしたいなと思うし。子供ができた時点で自分の人生はそこで終わってるんだなと思ったんですよ。多分これは子供ができた人にしかわかんないと思うんですけど。

- 終わるというのはゴールしたような感覚ですか?

TYOSiN - いや、始まるんですよ。自分の人生が1回終わって、子供との、家族の人生が始まるんです。

- 「自分だけの体じゃない」みたいな感覚なんですね。

TYOSiN - そうそう。自分一人の時の人生って、親はいるけど全部自分の責任というか、何しても全部自分に返ってくるんです。でも子供が生まれると何をやるにも子供が頭の隅っこに出てくるから、「自分がこうしたら子供はこうなる」とか「子供がこうなったら自分がこうなる」とか考える。自分一人の人生じゃなくなるっていう。言い方を悪くすると自分を犠牲に出来る、してる人生。でも俺は犠牲に「してる」人生だとは思いたくないから、自分を犠牲に「出来る」人生にしていきたいんですよ。自分以外の人間を育てることってすごい大変だし、辛いとか苦しいとかは当たり前だと思うんですよ。でもその中で音楽ができないというのはあんましたくないし。もちろん今までの人生に比べて音楽の時間も削られるし、好きな事も出来ないけど、自分のライフスタイルはもうそうなってるから、その中でやっていくしかないじゃないですか。だからその中でしか出来ない音楽をやらないと意味がないなと思うし。だから、結婚して子供もいるラッパーの人はいっぱいいるけど、そういうことをしないでみんなと同じようにやっていることに俺はすごい違和感を感じてて。「もっと違うことができるんじゃないかな?」と思ったからこそのバンド、というのもあるかもしれないですね。

- お子さんがいても若い頃と同じ感覚で遊んでるぜ、みたいなものに違和感を感じる?

TYOSiN - 違和感を感じる。それは俺が一人親だからというのもあるかもしれないけど。家で奥さんが面倒を見てるからその人は遊べると思うんですけど、それが悪いとかじゃなくて……そこは多分ヒップホップのカルチャーがあるんで。リアルじゃないことをしてるのにすごい違和感を感じてしまうというか。子供がいるけど女と遊ぶとか、フレックスするとか殺すとか、そういうことを言うことにすごい違和感を感じて。もちろん怒った時に「は?死ねよ」とか思うことはあるけど、子供と一緒にいる時にイラつくことがあっても俺は「死ねよ」とは言わないんですよ。カタギなんで、不良じゃないんで(笑)。もちろん不良が結婚して子供いてやっていくのは、それはそれで俺は全然かっこいいと思うんですけど、そうじゃない人たちが若い子の真似をしたりとか足引っ張ったりしてるのかすごいだせえなと思ってるし、そうなりたくないなとも思ったし。元々自分が歌いたかったというのもあったんで、「バンドでしょ」って。

- お子さんとはこれからどんなふうに暮らしていきたいですか?

TYOSiN - 基本的には幸せになってくれればいいんですよね。何かをやらせたいとかはあまりなくて、普通の幸せをつかんでくれれば俺はすごい幸せだなんですけど、まあ人生そう上手くはいかないんで今から超ビビってます(笑)。

- グレてしまうとか?

TYOSiN - いや、女の子だからですね。男だったらほっといてもいいんですけど、娘なんで。こっちがわかんないことの方が結構多い。女の子にしかわからないことがあるじゃないですか、いっぱい。「本来母親がいたら母親が話せることを、父親しかいないから向こうが言えないんじゃないかな?」とか、「こっちも気を使っちゃうんじゃないかな?」とか。色んな想いがあるけど、まあお互いに幸せだなって思えればいいなとは思うし。そういう育て方もしたいし、かつ自分が音楽をやってることで「パパかっこいいな」と思われると父親としてはグッてなりますね(笑)。

- 今ご自身が一番幸せな時はどういう時ですか?

TYOSiN - 幸せな時……なんだろう?毎日寝かしつけしてるんですけど(笑)、「おやすみ」って言われた時とかに幸せを感じますよ。これ文章で伝わるのかな?子供いる人だったら絶対伝わる、うん。

- ヒップホップはオールナイトイベントも多いですし、以前と比べて生活リズムはやはり大きく変化しましたか?

TYOSiN - めっちゃ変わりましたね。ライブの時に親に預けることもあるんですけど、やっぱり自分が親権を持ってシングルで育てるうえであまり頼りたくないというのもあるんです。なめられたくないっていうか(笑)、自分で覚悟決めたのに頼りたくないみたいな。もうそういう時はしょうがなく預けたりするけど、基本的には毎日ずっと一緒にいたいなって思ってます。

- そう思えるのは素敵ですね。

TYOSiN - でも多分元々は……結婚する前とか子供生まれる前とかは、どっちかというと自暴自棄とまでは言わないけど「別にどうなってもいいや」みたいな感覚が強かったんですけど、子供ができてから自分の大事さがわかって。やっぱり子供は親がいないと生きていけないんで、ちゃんとしなきゃなと思うし。やっぱり自分の人生が終わって、子供のための人生とまでは言わないですけど、子供がいての自分だと思ってるんで。あんまり苦とかはないかな。それが当たり前っていうか(笑)。

- バンドではその第二の人生のストーリーを描いていくんでしょうか?

TYOSiN - そうですね。ただ音楽に関してだけは俺が好きなようにやってるだけなので、あまり子供がどうとかという想いはないですね。だから自分が子育てしてどうとか、子供に対してのリリックもあまり使いたくないというか。もちろん自分がその時書きたいと思ったら書くんでしょうけど、重要視はしてないかもしれないですね。

- 今までご自身の恋愛経験などを反映した曲はありましたか?

TYOSiN - “U”とかはそうですね。

- でもお子さんのことを明確に示した曲は書かない?

TYOSiN - そうですね……ていうかまだ書けないですよ。だってまだ2歳ですからね。

- 固まってないところも多いんですね。

TYOSiN - うん。今はとりあえずパパ頑張らないとなみたいな(笑)、毎日結構大変だから。バンドを始めて体力もつけなきゃなと思ったんで、寝かしつけした後に走り込みしたりとか。でも走り込みする間、子供は寝てるけど家で一人で、すごい心配じゃないですか。だから常に研ぎ澄まされてる状態で生きてる。それはそれで今まで経験したことなかったからすごい面白いですけどね。面白いけど、「大変だな」とかはあんまり思われたくない。大変なのはもう当たり前なんですよ。だけどその中で作る音楽を今後聴いていってほしいなと思いますね。そういう制限された中でこういうものを作ってますよと。作品もソロの時と全然違うと思うし。今までの自分の曲ともすごい変わってくるし、逆に子供がいるおかげで人間力が上がったし、人間TYOSiNとしての幅がすごい広がったんじゃないかなと思いますね。

- その移り替わりをファンの人にも感じてもらえればということですね。最後にバンドとソロにおける今後の展望と、現時点で何か決まってることがあれば教えてください。

TYOSiN - 今後のバンドの展望は……そうですね、今年はフェスとか出たいですね。

- 今年はもしかするとフェスがまた全部中止の可能性もありますね。

TYOSiN - 中止かもしれないですけど、やるなら出たいなと思うし。バンドとしての看板をもっとこうどんどん上に上げていって、紅白出場です(笑)。

- それはすごく見たいです(笑)。紅白とかMステとか。

TYOSiN - そうですよね。紅白とかMステ出たら笑っちゃいますよね(笑)。

- アーティストは誰でも考えることじゃないかと思うんですよ。「ああいう場でかましたらどうなるんだろう?」って想像してワクワクすることはありますよね。

TYOSiN - ほんとそうですね。俺は若い頃はメディアにあまり出たくないと思ってたんですよ。でも最近は、それこそ有名なバンドのライブとかを観た時に、メディアに出てる人ってやっぱり全然レベル違うじゃん、みたいな。やっぱすげえんだなと。オーバーグラウンドとアンダーグラウンドという言葉があるけど、特にこの日本という国に関しては、そういうの関係ないと思ってるんですね。アンダーグラウンドでもオーバーグラウンドの人達と渡り合えるからその言葉に効果があるんだけど、日本に関して言うと多分全然レベルが違う。パフォーマンス力はわからないけど、基礎的なことだったりとか考え方だったりとか、音楽に費やしてる時間とかも全部が違うから。だからプロとアマチュアの違いというのも痛感してるし。そういう土俵の中で自分らが渡り合えるような環境とか、全部をバンドで上げていきたいなという想いはすごいありますね、今後の展望として。

- 鍛錬して色んなところで戦えるようになっていくということですね。

TYOSiN - そうですね。決まってることとしては、とりあえず4月10日に『BLOCK』でHelp Me Plyzとしてファーストをリリースした後のライブがあります。あとはソロのEPに今回はHYPERPOPというジャンルの曲を何曲か入れていて。フィーチャリングでもエモラップのやつを入れたりとか。客演は“BOY”にS亜TOHのLingnaと、去年の『BLOCK』に出ていたMiku The Dudeっていうラッパーがいるんですけど、そいつとの曲もあるし。HYPERPOPに関してはS亜TOHのkyazmっていうプロデューサーと一緒にやってます。また新しいTYOSiNが見れるんじゃないかなって思ってるんで、リリースがまだ決まってないけど、バンドが落ち着いたらそのうちアナウンスはすると思います。

Info

BLOCK

2021.04.10 (Sat) at club asia

Open 23:00

DOOR ¥3,500 | 1D

W/F ¥2,500 | 1D

<リリース情報>

Artist: Help Me Plyz

Title: Help Me Plyz

3月17日 配信リリース

配信リンク: https://linkco.re/rUPnY5SS (3月17日0:00 配信開始)

01.New Balance

02.Lights

03.Shinjuku

04.Who is hurt?

05.Hype

06.Love of Hell

07.Lotus

08.Kikuichimonji

09.U

10.Interlude

11.Secret, 2020

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アメリカ・ニュージャージー州に在住し、ニューヨークを拠点に日本と世界をつなぐ活動をしているアメリカンジャパニーズラッパー・OMEN44が“Hate feat. Chelsea Reject”をリリースした。この曲のテーマは現在アメリカで問題視されているアジア系に対する差別/暴力。日本でもニュースでは報じられているが、実際に現地で暮らすアジア系はこの差別行為をどのように捉えているのかを話してもらった。

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2020年に発表したEP『Nonadaptation』はインディ・バンドとしては大健闘のチャート13位を記録、本国では2,000人規模のホールをソールドアウトさせるなど韓国では若者を中心に熱い支持を得ている3人組バンド、Se So Neon。ここ日本でも2019年にSummer Sonicに出演するなど2度のツアーをこなしていて、インディ・ロックや韓国音楽のリスナーを中心に注目を浴びているし、先述のEP『Nonadaptation』は米・Pitchforkが選ぶ「2020年のベスト・ロック・アルバム」リストのうちの1枚に選ばれるなど、世界的な評価も得ている。

【日本と韓国 : 隣国で暮らしてみて Extra 】| Erinam

『日本と韓国 : 隣国で暮らしてみて』は日本から韓国に渡りキャリアを積んだアーティストや、日本に暮らす韓国のアーティストに話を訊くErinam(田中絵里菜)氏のインタビューシリーズ。今回は彼女の初の著書『K-POPはなぜ世界を熱くするのか』の発売を記念して、番外編としてErinam自身の韓国生活について話を聞いた。

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【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。