NonameがJ. Coleに対するアンサーソングでもある新曲“Song 33”についての後悔を語る

先週はJ. Coleの新曲“Snow On Tha Bluff“と、それに対するNonameのアンサーソング“Song 33”がシーンの話題を席巻した。J. Coleが昨今の「Black Lives Matter」ムーブメントに積極的なコミットやサポートが出来ない苦悩を明かした同曲は、SNS上で人気ラッパーがBLMに対する寄付や支援を行うことを要求する発言を行ったNonameに対する言及が含まれており、これを受けたNonameが新曲の中で反論を行ったのが事のいきさつである。今回、Nonameがこの一件を振り返って後悔が残っていることを明かしている。

Complexの記事によると、昨日Twitterを更新したNonameは“Song 33”について「色々と考えていたけど、(J. Coleに)アンサーを行った自分のことを誇りに思ってはいないよ」と発言。「あれは私が気にしている問題について注目してもらうために使おうとした曲だけど、アンサーをする必要は無かった。自分のエゴに負けてしまったと思う。混乱を招いてしまったことを謝りたい」と語る彼女は、自身の本来の目的意識をJ. Coleへの反論を行いたい、という意志が上回ってしまったとして後悔を抱えているようだ。

“Song 33”ではJ. Coleが“Snow On Tha Bluff”のリリックで口にした「批判されても仕方ないと思ってる/有効な物を見た時は耳を傾ける/でも、あの女王の口調が俺を悩ませるんだ」という Nonameの「口調」に対する批判を受け、「彼は世界が煙に包まれているときに、本当に私のことについて書こうと思った?」との返答が行われている。一方で黒人のトランスジェンダー に対する暴力の問題や警察の撤廃の主張など、自身の主張を明確に落とし込んだリリックは単なるディスに対するアンサーソング以上の機能を持つ優れたものであり、Nonameのラッパーとしての実力を改めて実感させられるような楽曲であった。しかしNoname自身としては彼女が現在取り組んでいるイシューに集中することが最も優先順位の高い事項であり、J. Coleに対するアンサーは二の次にするべきであった、という考えを持っていることが窺える。

続くツイートでは「madlibがあのビートをかましてくれて、沢山の人が私の言葉に共感してくれているみたいだから、この曲は残すし、収益の一部は様々な基金に寄付することにしたよ。Black radical unity」と、楽曲そのものを削除することはせず収益を寄付するという意向が綴られている。

互いにシーン随一のリリシストであるJ. ColeとNonameのスリリングな摩擦。J. Cole側はNonameに対するリスペクトを表明して以来目立ったアクションを起こしていないが、彼の今後の動きも気になるところだ。

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