Swizz Beatzが「今のラッパーはヒップホップを創った人々に税金を払うべき」と語る

ここ最近はInstagram上でのビートバトルを企画していることでも話題を呼ぶSwizz Beatz。そんな彼がヒップホップのオリジネーターたちについて持論を披露している。

Complexによると、Swizz BeatzはJoe BuddenとのInstagramライブの最中に「ヒップホップを始めたアイコンたちのために100万ドルずつ集めたい。Kool Hercとかな」と発言。続けて「俺たちがヒップホップを始めた人々に税金を払ってないってことは、俺たちが本当にヒップホップを愛してないってことだ。俺たちがアーティストとして税金を払っていないという事実は、道を切り開いてくれたアイコンたちが、俺たちが家族を養うことを可能にしてくれた音楽を値引きしてくれたってことだ。俺たちに表現の自由を与えてくれたヒップホップのクリエイターには税金を払う必要があるんだ」と語っており、要するにオールドスクールアイコンたちにしかるべき感謝を示すアーティストが少ないという現状は、ヒップホップを始めることが簡単になっていることと表裏一体であるということ、そして先人にしかるべきリスペクトの念を持つべきだと主張しているのだろう。

Swizz Beatzが「税金を払うべき」だとしているヒップホップアイコンには例としてMelle Mel、Grandmaster Flash、Sugerhill Gangの名前が挙げられている。

現在メインストリームとなっているラップミュージックのアーティストにはオールドスクールなヒップホップからの影響を受けていない者も多い。2PacをディスしたLil XanやNotorious B.I.G.を「過大評価」としたLil Yachtyなどの新世代が批判を浴びることもあるが、あくまで「ヒップホップ」を標榜しているアーティストにとってはオリジネイターへのリスペクトを持っている必要があるはずだ。

RELATED

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。