The Most Memorable Thing from the 2010's Selected by Shingo Suzuki (Ovall)

早くも年末到来ということで、恒例のFNMNLの年末企画がスタート。今年は2010年代も終わりということで、この10年間の中でもっとも印象的だったことをFNMNLと関係の深い方々に訊いていきます!題して『The Most Memorable Thing from the 2010’s』。印象的な音楽作品や個人的な思い出まで、どんな出来事がチョイスされていくのかお楽しみに!

今回は、再始動後初となるアルバム『Ovall』のリリースや来年3月からツアーを控えるOvallからShingo Suzuki。

The Most Memorable Thing from the 2010's Selected by Shingo Suzuki

2011年、3月11日に起きた東日本大震災、そして原発の問題。音楽業界のざわめき。

コメント

個人にとって、少しづつ音楽の道が見えて来た時に起こりました。世間では音楽どころではなく、自粛モードでした。ミュージシャンとしての立ち位置を意識せざるを得ない状況、がむしゃらに音楽でやっていくんだという気持ち。焦りと混乱がありました。無理矢理にでも音楽は必要なんだ、という発言をツイッターで見ては安心している自分がいました。政治的な信念もなく、社会的に小さなこともできないエゴの塊だった自分を再認識しました。さらけ出して言うと、そのような感じでした。けれども、その状況の中で、自分の音楽を欲してくれたオーディエンス、レーベルメイト、スタッフ、ミュージシャンの仲間、音楽業界の様々な人の声がありました。「こんなときはこの曲を聴きたくなる」「また落ち着いたらライブを見たい」「新曲を待っている」。とても近い声。作ってきた音楽やバンドで演奏してきたライブについて、個人的で親密な言葉で発信してくれて、振り返り、期待してくれました。必要だ、と。既に深いところまで音楽を通して周りと繋がっていて、仕事をしていて、会話ができていて、そこに立っている自分に改めて気付かされました。山積した瓦礫は残ったまま、急速に記憶は風化していく。次から次に新たな事が起こる毎日。
その中で目指すべき光が見え、目の前の階段を一段ずつ登って行こう思えた、きっかけを作った大きな印象的な出来事でした。先日の仙台、BAYCREW'S  FESTIVAL 2019。とても良いフェスで、少し肌寒い野球場内。たくさんの人たちが賑やかに楽しんでいました。暖かい雰囲気。観覧車、メリーゴーラウンドの電飾が映画のワンシーンのようでした。その中でGAGLE × Ovallのライブが出来ました。仙台、そしてGAGLE × Ovallのライブも久しぶり。けれども距離も、時間が過ぎた事も全く感じない、高揚感のあるいいライブが出来ました。熱かった。続けていく事の大切さを感じたし、充実感をもらえた印象的なライブでした。一段、登れたな、と思えた瞬間でした。

2020年代はどのように過ごしたい?

シンプルに、流されず、目の前の事から丁寧に。
自分(達)らしい音楽を発信し続けていけたらと思っています。
Come Together!

Info

ニューアルバム『Ovall』発売中!

Ovall Tour 2020 チケット発売中!
http://ovall.net/live/2019/tour2020/
3/15(日) 群馬 Block ※ SOLD OUT
4/5(日) 大阪 味園UNIVERSE <origami SAI 2020 Osaka>
出演 : Ovall / Kan Sano / mabanua / Michael Kaneko / Nenashi
4/25(土) 福岡 The Voodoo Lounge
4/26(日) 愛知 CLUB UPSET
5/31(日) 東京 O-EAST <origami SAI 2020 Tokyo>
出演 : Ovall / Kan Sano / mabanua / Michael Kaneko / Nenashi / 関口シンゴ and more

Shingo Suzuki (Ovall)

ベーシスト/プロデューサー。
2008年、Hocus Pocusなどが共鳴し参加した1stアルバムは、世界各国のiTunes HIP-HOPチャートでTOP10入りするなど世界中で大ヒット。その唯一無二のトラックメイキングは世界各国で話題になりYahoo!ニュースほか多数のメディアで“2008年最も驚きの新人アーティスト”として取り上げられる。また、バンド<Ovall>のリーダーとして、mabanua (Dr.)、関口シンゴ (Gt.)と共に活動。
Hocus Pocus、さかいゆう、青葉市子らが参加したアルバムは海外でもリリースされ国内外でロングヒットを記録。FUJI ROCK、SUMMER SONIC、RISING SUNなど大型フェスにも出演を果たす。ベーシスト/プロデューサーとして矢野顕子、Chara、KREVA、PES (RIP SLYME)、さかいゆう、藤原さくら、ビッケブランカ、尾崎裕哉、Uru、佐藤千亜妃 (きのこ帝国)、福原美穂、Shing02、七尾旅人、環ROY、ダイスケ、SALU、防弾少年団、PUNPEE、KOJOE、Wouter Hamel、illa J など様々なアーティストをサポート。さらに、グラミー受賞アーティストである Snarky Puppy 来日公演のサポートアクトに origami PLAYERS として出演。質の高いオーディエンスを沸かせた。
また、SONY、docomo (カンヌ国際広告祭で3部門入賞)、JAL、JR東海、UNIQLO、JT、ジョンソン、KOSE、NISSAY、日清食品、ASICSのCM楽曲や、MUSIC ON! TVやJ-WAVEのジングル、フジテレビ系ドラマ「僕たちがやりました」の劇伴や、TVアニメ「コンクリート・レボルティオ」挿入歌プロデュースなど多岐に渡るシーンで活躍中。

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