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スパイク・リーが80年代ブルックリンを舞台としたヒップホップ版ロミオとジュリエット『Prince of Cats』を映画化するとの報道
80年代よりブラックムービーの第一人者として問題作を多数発表してきたスパイク・リー。近年も『ブラック・クランズマン』が大きな話題を呼ぶなど精力的な活動を続けている彼が、2012年にDCから発表されたグラフィックノベル『Prince of Cats』を映画化することが明らかになった。
『Prince of Cats』は80年代のブルックリンを舞台とし、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』のキャラクターであるティボルトがブルックリンの地下で行われる剣闘の戦いに挑む様を描いた作品。ヒップホップの影響を多く感じさせるテイストで話題を呼んだ。Complexによると、スパイク・リー版『Prince of Cats』の脚本はスパイク・リー、原作者であるRon Wimberly、さらにヒップホップ雑誌The Sourceの元編集長であるSelwyn Hindsが手がけるとのこと。
『Prince of Cats』の映画化権は昨年にレジェンダリーによって購入され、俳優/ラッパーのキース・スタンフィールドが主演を務める予定だったが、彼は現在プロジェクトに参加していないという。スパイク・リーは現在『ブラック・クランズマン』に続く作品である『Da 5 Book』の編集を行なっており、そちらの完成は2020年に予定されている。
ラップ、グラフィティ、ブレイクダンスなどヒップホップの要素も取り入れられた『Prince of Cats』。スパイク・リーがその作品世界をどのように描くか、これから期待が高まる。