Madlibが故Mac Millerとのコラボアルバム『Maclib』はまとまった作品にはなっていないと語る
先月、プロデューサーのThelonious Martinがインタビューでその存在に言及して以来、リリースが待ち望まれていた故Mac MillerとMadlibによるコラボプロジェクト『Maclib』。MadlibがDJで同作からの楽曲をプレイしたことから近いうちにリリースされるのではないか、と見込まれていた同作だが、Madlib自身が「Mac Millerとのプロジェクトをリリースする公式の予定はない」と発表した。
今週の火曜日、Madlibのウェブサイトに「Maclib」というタイトルの文章が掲載された。そこでは「MadlibとMac Millerのコラボアルバムについての質問が多く寄せられましたが、以下が事実です」との見出しと共に「事実は、二人がEPを制作しようと動いていたということです。終着点は議論されていませんでした。アイデアはクリエイティブな目的のために出たものです」として、そもそもアルバムを制作しようとはしていなかったことが明かされている。2015年にMac MillerはMadlibのビートでレコーディングをし、二人でタコスを食べながらEPを作る計画について話し合ったという。2017年までプロジェクトは進行していたが、結局まとまった形での作品が作られることは無かったようだ。
さらに、『Maclib』というタイトルはMadlibがMac Millerとのある曲のメタデータに“MacLib – Number 4”と名付けたことに由来しており、あくまで一曲の仮タイトルでしかなくアルバムのタイトルではなかったとのこと。投稿の最後にはMac MillerとMadlibの2ショット写真が掲載されている。
両者のファンが待ち望んでいたであろうMac MillerとMadlibによるアルバムだが、そもそも作品自体が完成していなかったという着地だ。残念なニュースだが、二人がレコーディングした曲のいくつかを聴くことが出来る機会は今後何らかの形で作られるかもしれない。