大失敗した『FYRE Festival』の主催者Ja Ruleが新たなブッキングアプリ『ICONN app』をローンチするも不信の声が高まる

先日Netflixにて公開されたドキュメンタリー『FYRE/夢に終わった史上最高のパーティ』によって再び注目が集まった音楽フェス『FYRE Festival』。伝説的な大失敗に終わった同イベントの主催者の一人であるラッパー・実業家のJa Ruleが新たにアプリを開発したことが話題となっている。

そもそも、『FYRE Festival』の「FYRE」とは実業家Billy McFarlandとJa Ruleによるブッキングアプリの名前であった。そのローンチイベントとして開催されたのが『FTRE Festival』だったが、結果はご存知の通り。CEOであるMcFarlandの逮捕によって、「FYRE app」も立ち消えとなってしまった。それから2年経った今、Ja Ruleが新たなブッキングアプリ『ICONN app』を開発したと発表。自身のTwitterにてトレイラーを公開した。

公式サイトには「Ice Connect、通称ICONNは業界のベテランが開発した有名人のブッキング、コンシェルジュサービスです。私たちはセレブとの交渉、契約においてこの業界が10年来抱える問題を解決するために動いています」と綴られている。

しかし、Ja Ruleには悪名高き『FYRE』の前科があるため当然ながら疑問の声が寄せられている。あるユーザーは「これ実質FYRE appだろ」「このリンクをクリックしたら、偽物の音楽フェスを企画した詐欺の“FYRE”と同じ“ICONN”のサイトに行ける。なんてツイートだ」と、かつての失敗から学んだ様子の無いJa Ruleを非難。

また、あるユーザーは「何百人もの投資家を騙した後にカムバックベンチャーの“ICONN”をJa Ruleが作ったことがまだ信じられない」と驚愕している。

他にも「『ICONN Fes』はいつ?」という皮肉を言う者もいるなど、全体的にリアクションは芳しくないようだ。

『FYRE』の大失敗を経験し、そのドキュメンタリーが公開され再び注目が集まったタイミングで全く同じ趣旨のサービスをローンチするJa Ruleの胆力は相当なものだ。アプリが成功する未来を予想している者は残念ながら殆どいないだろうが、その強すぎる精神力から学べるものはあるかもしれない。

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