カリフォルニア大学でFrank Oceanをテーマにした講義が開設へ

アメリカではアーバンミュージックは学術分野にも進出をしており、これまでにもQ-TipがNY大学の音楽コースで講義を受け持つことになったり、ハーバード大学の学生がラップアルバムを初めて卒業論文として提出するという事例もあった。

それに続くような画期的な講義がカリフォルニア大学バークレー校で今年の秋に開設されることになった。

この講義はFrank Oceanをテーマにした講義で、教えるのは2年生のPreya Gillさんと彼女のルームメートのDeborah Changさんの2人だ。2人は大学が新たに設置した生徒が講義を受け持つことができるシステムを利用し、大学に対してFrank Oceanをテーマにした講義のアイディアを提案した。

The Faderに掲載されたインタビューによれば、2人はFrank Oceanの音楽を通じて仲良くなり、この講義では「これまでのキャリアやバックグラウンド、音楽的背景、アーティストとしてのアイデンティティーなどを教えると共に、彼が現代社会で支配的な悪い意味での男性性や、ジェンダー政治に対してどのように挑戦してきたか」などが、教えられるという。

2人は「Frank Ocenの詩と音楽について繊細に創造性に敬意を表し、そしてオープンマインドに議論できる安全な場所を提供したい」とも語っている。

この講義についてすでにFrank Oceanのお母さんのKatonyaさんと弟のRyanさんが賛同の意を示している。

ジャンルなどをテーマにした講義ではなく1人のアーティストをテーマにした講義というと、かなりレアケースとなる。どのような講義が2人の学生によって行われていくのだろうか。

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