ストリーミングサービスにおけるソングライターへの使用料分配の割合が過去最高に
先週土曜、アメリカの楽曲使用料を取り扱う団体のCopyright Royalty Board(CRB)が、今後5年間でストリーミングサービスで得られる作詞家の使用料の割合を過去最高の50%以上まで引き上げることを決定したと、Varietyが報じた。これと同時に、CRBは、ソングライターの特許権使用料の支払い方法を強化、簡略化していくという。
CRBは、今までNational Music Publisher's Association(NMPA)やナッシュビルSongwriters'Association International(NSAI)ら作詞家の業界団体を支持し、Apple MusicやSpotify、Google、Amazon、Pandoraなどストリーミングサービスに否定的な立場を取っていた。そんな中で、レートを引き上げようとする作曲家とそれを阻止しようとするストリーミングサービスとで戦っていた。今までレートの綱引きが行われてきたが、最終的には、作曲家に適した最高のレートとなる、もしくは明確な同意なしで配当される。
「作曲家の使用料を43.8%へ引き上げることは怖かった。それは、CRBの歴史上最も高いレートだったから」と、NMPAのCEOであるDavid Israeliteは語っている。さらに、「この決定は作詞家にレーベルから他のマーケットから自由に利益を得ること認めるもの。レーベルの比は、ストリーミングサービスと出版社の。結果的に、業界の歴史上最も好調なバランスを生み出した」
これにより、レーベルに3.82ドル回ると、作曲家は1ドル受け取ることができる。ストリーミングサービスが音楽産業に浸透してから作曲家の使用料は、CRBやNMPAなどの業界団体が主導権を握っていた。作曲家は、以前までのストリーミング産業の計算プロセスに不満をもっていた。しかし、これからはそれもう終わる。
これから一新したシステムは、Apple MusicやSpotify、Pandora、Googleなどの主要なストリーミングサービスに影響を与える。「CRBは長く、難しいプロセスだったが、作曲家と音楽出版社は、より高いレートのためのパワフルなケースを生み出してくれた」と、NSAIのエグゼクティブディレクターのBart Herbisonは「作曲家は必死にそれを求め、その上昇レートに値する」とコメントしている。