ボストン図書館が所蔵する約20万枚のレコードをデジタル化して無料公開へ

アメリカのボストン公共図書館は約20万枚のレコードを所蔵している。しかしそれらは一般に公開されず、地下の書庫でホコリを被って眠っていた。報道によると、ボストン公共図書館はその20万枚のレコードコレクションをデジタル化し、オンラインで無料公開すると発表した。

ボストン公共図書館(BPL)が所蔵する約20万枚のレコードは非営利のデジタル図書館『Internet Archives』(IA)によってオンラインで公開されるという。BPLはすでに所蔵している書籍の一部をIAで公開しているが、オーディオ関連のコレクションをデジタル化するのは初の試みとのこと。

「これによって、人々は我々が所蔵するコレクションに手が届く用になり、なおかつオリジナルの媒体を保護することもできる」とBPLの館長David Leonardは語る。コレクションには誰でもアクセス可能にすることで、教育と教養を高めるという図書館の使命にそぐうとのことだ。

BPLが所蔵するレコードのコレクションは1900年代初頭から1980年代までの20世紀の音楽が主。オペラ、ポップス、ジャズから、スポークンワードまで幅広いジャンルのSPレコード、LPレコードを網羅している。

コレクションのデジタル化はすでに始まったようで、図書館のスタッフが次々とサンフランシスコにあるIAの施設にレコードを送っている。しかしあまりにも膨大なレコードの枚数のため、全て送り届けるには数年かかるという。

IAは現在、貴重なSP盤レコードをデジタル化して公開するプロジェクト『Great 78 Project』も手掛けている。こちらではすでに3万件以上のSPレコードのデジタル音源がアップロードされており、ダウンロードが可能。

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