Chief Keefが「新世代のラッパーに影響を与えたのは自分だ」と語る
昨年はほぼ沈黙を守り続けてきたChief Keefだが、今年はミックステープ『Two Zero One Seven』や、まさかのダンスホールチューンで驚かせてくれた “Can You Be My Friend"など精力的なリリースを続けている。
ほとんどインタビューを受けないKeefの新たなインタビューがXXLに掲載、今後の展開などについて話されている。
Keefはインタビュー内でApple Musicと契約する最初のアーティストになるかもしれなかったと明かしている。それは以前の所属レーベルInterscopeのボスだったジミー・アイオヴィンがInterscopeを辞めApple Musicに移るタイミングとKeefが離れるタイミングが一緒だったため、誘われたが断ったという。「断った理由は自分でもわからないが」とKeefは話した。
今年リリースしたまさかのダンスホールレゲエチューン"Can You Be My Friend"については、Drakeの"One Dance"に影響されたという。さらにKeefは今後ジャマイカのダンスホールレゲエアーティストとも仕事をしたいと話しており、次のミックステープでは、ダンスホールチューンが増えている可能性がある。さらに今共演したいアーティストはRihanna、Chris Brown、そして同郷のR.Kellyだと話すKeefは「彼らとスロージャムを作りたいね」と野望を語った。
また『Two Zero One Seven』の音量が曲ごとにバラバラなのは、Keef自身がほとんどの曲のミックスをしており、ボリュームを上げるのを忘れてしまったせいだという。さらに『Two Zero One Seven』はほとんどKeef自身のビートだが、現在はビートは作るのは辞めてしまったと話している。
活動をしていなかった昨年だがKeefは、「最近のあのバカ野郎どもがやってるラップはなんなんだ?アホみたいにケツ振りやがって。あいつらもせいぜい2017年までだ。」とLil YachtyやLil Uzi Vertを批判していたのが話題になった。
しかし、今回のインタビューでは、Yachtyなどのいわゆる「ハンブルラッパー」に影響を与えたのは自分であると話している。そして「アップカミングなラッパーに影響を与えているのは、クールなことだ」と心境の変化があったことを認めた。さらにマネージャーのLarry JacksonはKeefは「過小評価されている」とし、「Chief KeefがいなければLil Uzi VertもYoung Dolphも、Lil Yachty、21 Savage、Playboi Cartiもいなかっただろう」とKeefが新世代の真のパイオニアだと絶賛している。
2017年はKeefにとって完全復活の年となるのだろうか?躍動する新世代に対してパイオニアはどんな作品でその力を見せつけてくれるのか。