トップビートメイカーZaytovenは1曲のトラックメイクに10分以上かけない

アトランタを拠点にGucci Maneをはじめ、人気ラッパーたちの楽曲を手がけてきたプロデューサーZaytovenが、ラジオ番組『Sway in the Morning」に登場。そこで自身のトラックメイクのプロセスを語った。

 

インタビュー開始から19:50あたりで、Zaytovenは1曲のトラックを作るのに10分以上かけたことがないと言い放つ。

俺がリリースして、みんなが聴いたことがあるようなトラックに10分以上費やしたことがない。」と語り、Gucci Maneとの楽曲は「俺も彼もせっかちだから、作った楽曲をすぐ車の中で聴きたくなるんだ。5曲作ったらそれをやるんだ。だけど、もし俺が1つのトラックメイクに1時間かかって、ラッパーがリリックを書くのに1時間もかけてたら、1日で5曲もできないよ

ZyatovenはGucci Maneとの初共演であり、自身を一躍アトランタのスターに仕上げた楽曲"Icy"のトラックもプロセス通り、5分で作り上げた。

Zaytovenの異様な仕事の速さはミュージシャンの本能を少しでも失わない為のプロセスになっている。「音楽はフィーリングが大事。トラックメイクに15分以上かけていたら、フィーリングがなくなる」と自身の心得を説く。また10分でできたものに、いろいろ加えようとすると最初に作ろうとしたものからズレていってしまうリスクがあると話した。

こういったトラックメイクの速さは、同じくアトランタのプロデューサーSouthsideのエピソードと同様に時間をかけたからといっていいものができるとは限らないと教えてくれる。

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