東京のレコードショップを紹介する動画シリーズ『Tokyo Vinyl』の最新2エピソード

世界中からレコード・ディガーが集まり盛り上がりをみせている東京のレコード・ショップを紹介する動画シリーズ『TOKYO VINYL』の7回目と8回目のエピソードが更新された。

 

7回目では渋谷の鶯谷町に店を構えるdisques dessineeをピックアップ。もともと2002年に神戸でスタートしたこの店は、ジャンルや年代などではレコードを区別しておらずに、実際にスタッフが聞いて良いと思ったものだけを置くというのが唯一のポリシーだと代表の丸山は語る。「自分の欲しくないものを置くことはできない」とさらに続ける丸山は、レーベルもグッドミュージックと言い切れるものだけをリリースするスタンスで運営しているという。

レーベルでリリースしたアーティストの中で、丸山はTV Girlを紹介。ヒップホップを通過したサンプリングとバンドサウンドが融合したユニークなテイストを評価している。

お店の楽しみ方について丸山は、お客さんが自分の楽しみ方で楽しんでくれるのが一番だといい、お店は知られていないアーティストを探してくるのが仕事だと思っているから、提案できる方がお客さんの好みにつながることが多い」とdisques dessineeのあり方を示した。

 

続いて8回目は10/1にオープンしたばかりのHMV record shop 新宿ALTAを取り上げている。渋谷に続き中古品と新品を両方取り扱うHMVアナログ専門店の2号店について、担当の小松正人は「新宿は日本で一番のアナログのマーケットで、その中でHMVもチャレンジしたかった」と出店の意図を語った。さらにDisk Unionや西口にあるレコードショップ群の名前をあげ、相乗効果でさらに新宿の市場規模を大きくできるのではないかとも話す。

ラインナップに関しては、最も力を注いだのはコアなファンが求めるレア盤だという。さらにロックやソウル、ジャズの定番の品揃えを揃えている。またAKB48などのアナログ化なども試み、新しい層を取り込む努力も行っているという。

さらに小松は購買層について海外からの訪問客の増加を指摘。買い付けレベルで購入する人や、普通の観光客が日本の音楽のレコードを買っていくため、そこも意識した品揃えになっているという。いわゆるシティ・ポップや日本産ブギー、バレアリックに人気が集まっており、吉田美奈子や阿川泰子の名盤や、Chee Shimizuがセレクトした和物の独占リリースもHMVで行っている。

アナログというフォーマットについて小松は「ジャケットの質感やアナログならではの匂いを店頭で手にとって楽しんでもらうというのをHMVは重要視しているので、お客さんとの接点を増やしていきたい」と語っている。

 

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