今年注目のグライムプロデューサーユニットYaroze Dream Suiteがダウンビートでアンビエントなグライムチューンを公開

プレイステーションのソフトを自作することが出来るソフトウェア/キットである「ネットやろうぜ!」から名前を拝借した、グライム新時代のドリームユニットYaroze Dream Suiteが新曲をThumpからプレミア公開した。

 

途中ゲームファンでなくともニヤリとしてしまう効果音のサンプリングはロンドンのオタクのYamanekoの仕業だろう。ダウンビート・アンビエント・グライムとも言うべき、マリオのサンプリングだけではなく、サウンドそのものもマッシュルーム感を備えたこの"Pixel Dream"は、一度再生したら数時間繰り返してしまうような魔力を備えている。

2015年にはMumdanceやLogosらの尽力によってウェイトレス・グライムという名が日本でも定着したが、Local Action RecordsのYamanekoという鬼才とBoxed/Gobstopper Records/Planet Muに所属するMr. Mitchの2人のタッグは、それを進化させる。

彼らのデビューEPはLocal Action Recordsから10月5日に発売予定だ。

Yaroze Dream Suiteによるセルフカバー作品などを含む意欲的なDJミックスを聞きながらリリースを待とう。

RELATED

Spotifyにグライムのカテゴリーが誕生

2002年にイギリスのラジオ局から産声をあげたグライム。今では、WileyやSkepta、Stormzyなど数々の賞を受賞し、メインストリームで活躍するアーティストも現れ、急成長を遂げ続ける土着のジャンルだ。グライムは多くの音楽シーンに浸透し、ついにSpotifyにグライムというカテゴリーが設けられた。

ロンドンのグライムやラップイベントを中止に追い込んできた悪名高きFORM 696が廃止に

ロンドンのグライムやラップのイベントを中止に追い込んできた悪名高きFORM 696と呼ばれる書類が廃止されることになった。

Double Clapperzがチョイスするグライム・クラシックス10選

東京で活動するUKDとSintaによるグライムプロデューサーチームDouble Clapperzが、10/1に2枚目の12インチ『Get Mad』をリリースする。グライムの本場UKのインターネットラジオでも、すでに彼らの楽曲は多数プレイされるなど、東京、そして日本のグライムプロデューサーといえばDouble Clapperzという名前が出るのは普通のことになっている。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。