ロンドンのグライムやラップイベントを中止に追い込んできた悪名高きFORM 696が廃止に
ロンドンのグライムやラップのイベントを中止に追い込んできた悪名高きFORM 696と呼ばれる書類が廃止されることになった。
この書類は、警察がイベントのリスクを査定するために、イベント主催者と会場の担当者が提出を義務付けられているもので、イベント開催日から14日以前に書類に必要事項を記入して警察に提出しなくてはいけない。2008年からロンドン警察によって導入されたシステムだ。
FORM 696の一番の問題点は、イベントのジャンルと「どのようなエスニック(人種)をオーディエンスをターゲット」にするかということが必要事項に入っておpり、この2点が人種差別的であるとして、音楽ジャンルとオーディエンスのエスニック・ターゲットの欄は2008〜2009年の間に削除された。
FORM 696は主にラップやグライムといった出演者と参加者の大半が、有色人種のイベントを中止する根拠にされてきたのだ。
ロンドン市長のサディク・カーンは昨日Twitterで、このFORM 696が廃止されることをアナウンス。
JUST ANNOUNCED: Form 696 has been scrapped. This decision will help London’s night-time economy thrive & shows #LondonIsOpen to music artists & DJs.https://t.co/WQxNiZkFTw pic.twitter.com/25YdwK6z8f
— Sadiq Khan (@SadiqKhan) 2017年11月10日
カーンは「この廃止によりロンドンのナイトライフ経済が反映し、首都がすべての音楽ジャンルのアーティストやDJにとって感激される場所であること保証し、ロンドンの人々が安全にライブを楽しめるようになる」と述べている。FORM 696についてはこちらの記事を参照。