Dame Dashが「XXXTentacionの死は2PacやNotorius B.I.G.のような影響を今の世代に与える」と語る
XXXTentacionの衝撃的な死をきっかけに彼を評価する様々な議論が起こっているが、Roc-A-Fella Recordsの共同設立者として知られるプロデューサーのDame Dashが「XXXTentacionは今後2pacやBiggieのような影響を後世に残していくだろう」と独自の見解を語っている。
Dame DashはAllHipHop.comのインタビューに対して、「俺はここ数日間の出来事で『ヒップホップがまたしてもこの段階に至ってしまったのか』と思った。俺の世代では、ヒップホップは本当に暴力的だったんだ。Biggieと2Pacが死んで一旦は落ち着いたんだけどな」と、今回の件から90年代の東西抗争を連想させられたことを語った。
Wiz Khalifaがシーンの頂点にいた時代を高く評価しているDame Dashは、「みんながただウィードを吸ってクールに振舞っていたあの時代が好きだった。Curren$yとSmoke DZAのように、同じ国の違う地域にいるみんなが協力しあっていて、暴力的でいることがくだらないと思われていたんだ。」とも述べている。
「物事がまるでサイクルのように回っていて、それをちゃんと感じられるのは奇妙だ。実は俺は昔『みんながクールダウンするために誰かが殺されることになる』ということを言っていたんだが、悲しいことに今回はそれがXXXTentacionだったんだ。でもこれで、間違いなく彼は今の15歳から25歳の世代にとってBiggieや2pacのように見られることになるだろう」とDashは続けた。
Dame Dashの持論では、XXXTentacionはその音楽によってではなくシーンを取り巻く暴力的な空気と時代の流れの象徴として後世に名を残していく、ということだろう。
DameはXXXTentacionの死が今の若い世代のアティチュードを表しているとしており、「今の若い世代は死というものに夢中になっていて、とても生き急いでいるように見えるけれど俺にはそれが何故なのか理解できない」と語っている。
Dame Dashの言う通り、XXXTentacionの死が現在の暴力的なシーンを変えるきっかけになるのだろうか?