【特集】蒲谷健太郎が2017年に食した東京の名店 ベスト10

FEATURED  2017.12.28  FNMNL編集部

音楽とファッションの親密な繋がりを、ものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアで知られるブランド、balのデザイナー蒲谷健太郎はMasteredでも、フード連載を持つなど、フードラバーという一面も持っている。

ということで蒲谷が2017年に来訪した名店の中でも珠玉の10店をチョイスしてもらった。来年はあなたも訪れてみては?

蒲谷健太郎が2017年に訪れた10軒の名店

1. 戸越銀座『ピッツェリア恭子』

 

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今年オープンの新店。最高すぎて訪問時に次回予約を速攻でしました。現地再現系イタリアン(僕が勝手に呼んでいるだけです)のニューカマーとして、今年最も印象的に残っているレストランです。恭子さんのピザはもちろん、他のメニューもシンプルで素材を生かした大胆な料理であぁイタリアっぽいなぁと感じさせます。ワインも自然派を中心に好みのセレクトで、共同オーナーでシェフの洋平さんが気前よく貴重なワインを開けてくれることも。

2. 幡ヶ谷「萬月」

 

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ローカルの人から噂は聞いていたこちら。パドラーズコーヒーの松島くんに連れて行ってもらいました。渋い外観と暖簾がそそります。ちょっと狭い店内に短冊のメニューがびっしり。料理は大味ではなくきちんと丁寧に作られていてどれも美味しい。牛タン焼きは肉肉しさが他の牛タン屋さんとは一線を画す。牛タントマト煮、タンシチューは、似たような味かと想像していたけど、全く違うことにびっくり。漬物もつまみとして完成度が高く驚きにうまさ。
京都のお茶の銘展「一保堂」のほうじ茶の焼酎割りやドブサワーと言われる自家製どぶろくと炭酸割りも絶品。

3. 高円寺「千吉良屋」

 

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元晩杯屋の武蔵小山店で働かれていた友人がオープンさせた立ち飲みのお店。テーブルには鉄板が備えられ、店主の出身でもある広島の名物お好み焼きが、
1/4サイズから食べられる。つまみとして食べるお好み焼きっていいな、と思っておりましたが、一枚丸々と食べてしまうとそれだけでお腹いっぱいになってしまうので、このサービスは革新的。一品モノも充実しており、揚げ物や塩ダレ生ニラが最高のつまみ。お値段も出身店を思わせる激安で設定で最高なお店。

4. 代々木八幡「おそうざいと煎餅もんじゃ さとう」

 

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ポルトガル料理のクリスチアーノなどを手がけるオーナーさんが新しく初めた新業態。お惣菜屋さんの奥に小上がりがあり、鉄板が置かれた一風変わった作り。もんじゃも変わり種を出しておりタイ風、発酵羊など一見すると味の想像がつかないが、タイ風は鶏にナンプラーやレモンを使ったものや、発酵させた羊はカスリメティ、ドライミント、マスタードシードなどのスパイスで複雑な味。一品ものも美味しい。もちろん惣菜屋さんのお惣菜も食べられます。
子供用のおもちゃや仕切り、子供向け番組の映像など、お子さんづれに配慮したホスピタリティも良い。

5. 目黒「kabi」

 

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デンマークの1つ星レストランで技術を学んだシェフと、メルボルンでソムリエとしてトップレストランで働いた経験を持つ二人が始めたレストラン。
フレンチとニューノルディックなどと言われる概念を吹っ飛ばす、エネルギッシュでフリースタイルな、新しい和食の提案。日本家屋を改築した内装もカッコよく、自由な雰囲気に包まれた世界最先端のレストラン。彼らがこの日本でレストランをやってくれていることに感謝。世界に飛び出していなくなってしまう前に、ぜひ行って欲しい。スケーターがワインを一杯飲みに来てくれたら嬉しいと語るストリートな空気にも共感。

6. 代官山「バイミースタンド」

 

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SON OF A CHEESE手がけるカイトくんのサンドイッチスタンド。アパレルブランドが運営する洒落たカフェとあなどるなかれ。おすすめはアップルチークスとブルーマンデー。ニューヨークのサンドイッチ店から買い取ったというレシピはパンチのある肉のうまさをリンゴのフレッシュさが中和する浮遊系テイスト。ブルーマンデーも牛肉の甘さとブルーチーズにクセが見事なマッチ。鉄板でこんがりと焼かれたパンと相性の良いこと。ちょっとびっくりするくらい美味しかったです。

7. 三軒茶屋「Nativo」

 

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現地再現系的なアプローチかと思いきや、その一歩先をいくガストロミーとトラットリアの間。イタリア直送の食材を大胆かつ繊細に調理。全ての人参嫌いの子どたちに食べさせたいシグニチャーの人参は、ホクホクとさつま芋のような甘さ。もはや珍しくなくなってきたブッラータチーズも斬新な食べさせ方。
シェフが貸し切りで振舞うペルー料理もいつか食べてみたいな。2017年を代表する進化系イタリアン。

8. 地下鉄成増「べんてん」

 

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高田馬場にあった伝説の銘店と言われたべんてんが復活。以前の営業の時には知りませんでしたがラーメン通の方がアップしていたビジュアルでやられました。都内近郊からは少し距離がある上に、並びは必須ですが行く価値、並ぶ価値のあるラーメン。自家製のもっちりストレートな麺と甘み辛味、酸味のバランス具材の一つ一つのクオリティと完成度の高さに、目を見開いて驚いてしまった。特にメンマは今まで食べたメンマの中でもぶっちぎりに美味しかった。
辛味と呼ばれる韓国唐辛子などのスパイスを途中からかけて食べると爆発的にまた美味しくなる。今年まだ一度しか行けてないですが自分史上最高のラーメンと言っても過言ではない。

9. 三宿「ケニヤ」

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焼き肉で今年何度か通ったお店。衝撃を受けたのはそのカスタム性。中東スパイスやサルサヴェルデ、ネギ塩などトッピングで自分好みに味をプラス出来るのが最大の魅力。焼肉は好きだけど脂っこくてそんなに食べられないっていう人にもおすすめ。通称中年の焼き肉(笑)麻婆麺やパクチーのサラダなど一品モノも美味しいのでそちらもおすすめ。

10. たまプラーザ「純手打ち讃岐うどん 綾」

 

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前職が本社が岡山だったこともあり(よく岡山出身と思われてますが僕は東京出身です)、いわゆる讃岐系にうどんにあったのは20代の前半。東京で食べるうどんといえば柔らかい出汁の濃いもの。正直美味しいと思ったことはほとんどなかったので讃岐うどんには衝撃を受けました。そこから東京にも讃岐スタイルのうどん店が結構進出して一気にメジャーに。「すみた」、「香川一福」、「丸香」、「根の津」なども美味しかったですが、僕はここがベストでした。長期休暇とともに現在は閉店。同じ場所でお弟子さんが「蓮」という名前でお店をやられているそう。未訪なので近く行ってみようと思ってます。

蒲谷健太郎
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1999年創業の balanceweardesign を経て、都市環境に順応したトータルウェアとグラフィックの提案をコンセプトに、1990年代のミックスカルチャーにインスパイアされたリアルクローズを展開する。音楽とファッションの親密な繋がりをものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアに定評あるbalのデザインを担当。フードラバーの一面も。SNSやMASTERD.JPにてフード連載など発信中。

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