イギリス労働党のジェレミー・コービンが個人経営のライブハウス支援を公約に掲げる

来る6/8のイギリス下院の総選挙に向けて、野党労働党の党首ジェレミー・コービンが、個人経営のライブ会場を支援することを公約として掲げた。

英メディア、Independentのインタビューでコービンは、ここ最近の10年間で英国内のライブハウスが次々と閉店している流れを止めたいと語っている

「個人経営のライブハウスが数々あり、そして時にはパブやカフェも堅苦しくない気楽なライブ会場になる。しかしそれがスターバックスなどのチェーン店へと、どんどん変わってしまっている」と語るコービンは、さらに「そのようなライブ会場は、音楽シーンの未来にとってとても重要である。それらに対する援助を増やしていきたい」とも言及している。

同じインタビューで、彼は音楽自体についても触れている。コービンは「私は色々な音楽を聞く。音楽的才能は無いが、音楽が大好きだ」そして「音楽が人々に豊かな表現力を与えることに興味がある。どんな教師も音楽を学ぶ子供は他にも様々なことが上達すると言う」と音楽を学ぶことのメリットもあげている。

コービンはJMEなどグライムシーンのアーティストとも面会、多くのアーティストたちがサポートする姿勢を打ち出している。

総選挙の投票は6/8に行われる。このキャンペーンによってどれほど若者の投票率に影響があるか、気になるところである。(小林一真)

RELATED

UKのクラブが新型コロナウイルス検査の迅速化とワクチン接種の拡大により再開が可能になるとの見解が示される

新型コロナウイルスのパンデミックにより、昨年以来エンターテイメント産業が大きな打撃を被っている昨今。依然として世界中のクラブが閉鎖を余儀無くされているなか、UKのクラブカルチャーにとって一筋の光明とも言えるニュースが報じられている。

YouTubeで規制されたUKドリルミュージックのビデオがアダルトサイトPornhubに投稿され始める

暴力や殺人をテーマとするギャングスタヒップホップのジャンル、UKドリルシーンのミュージックビデオ30本がYouTubeから削除されたというニュースが先日報道された。様々な動画投稿サイトで規制されたUKドリルは、代わりに規制のゆるいアダルト動画サイト『PornHub』に次々と投稿され始めたとのこと。

UKドリルのクルー1011の音楽活動が警察により実質的に禁止に追い込まれる

先日ロンドンで盛り上がりをみせているUKドリルのアーティストたちのミュージックビデオが、暴力的だとして警察の申し立てによりYouTubeから削除されたというニュースを伝えた。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。