Chance The Rapper、Nonameに影響を与えたシカゴの詩人Brother Mikeとは

MUSIC  2017.04.12  FNMNL編集部

Chance The RapperやNonameは10代の頃に、シカゴの青少年交流プログラムの『YOUmedia』でラップや作詞のスキルを学んだと、歌詞解説サイトのGeniusが指摘している。

YOUmediaとは2014年に亡くなった詩人、Brother Mikeがつくりあげたティーン向けの学び場である。公共の図書館で開かれるYOUmediaは、詩や執筆を学ぶワークショップ。YOUmediaで毎週開かれていた飛び入りで参加可能な、フリースタイルラップや詩の朗読でセッションできるオープンマイクのイベントがなかでも人気だった。そのオープンマイクセッションでChanceをはじめとするSaba、Lucki、Mick Jnekinsなどのラッパーのラップ人生のスタート地点になっているとのこと。

 

上記はChanceがまだ慣れないラップをYOUmediaのセッションで披露する動画。ここでの言葉が後にアルバム『10day』に収録された“Nostalgia”の歌詞となる。

女性ラッパーのNonameは「Brother Mikeが私たちに教え込んでくれたことが本当に私たちの才能を活かす手助けになった」とRed Eye Chicagoのインタビューで言及している。さらに別のインタビューで彼女は「Brother Mikeは私の最初の詩の先生で、私を夢中にさせた。彼が私を信じてくれて背中を押してくれた。みんなの背中を押してくれた」と想いを語っている。

Brother Mikeの死についてNonameは彼女の楽曲内でも言及していて、アルバム『Telephone』に収録された”Yesterday”の歌詞の中で「Brother Mikeを失ったことが大きすぎて心の準備がまだできてない。子供にもう一度戻れれば」と歌っている。Chanceも彼の楽曲”Acid Rain”の歌詞で「俺はただ貪欲になっていくだけ。俺は今もミスターYOUmediaだ」と歌っている。

Brother Mike、本名Mike Hawkinsは詩人として活動しながら、メディア関連の教師なども行い様々な分野に渡る指導者的な存在でもあった。シカゴの若者向けマルチメディアのシーンにおいて最も有名な指導者となり、90年代に開始したYOUmediaプログラムを通して何百人もの若者の才能を育んだ。2014年に38歳という若さで亡くなったが、今もシカゴのラッパー達に与えた影響は受け続かれている。

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