18歳、新時代のメロウネスを備えたシンガーKhalid

テキサス州はエル・パソ出身18歳のシンガーKhalid(カリード)が3/3にデビューアルバム『American Teen』をリリースした。

Khalidが初めて注目を集めたのは昨年デビューシングル"Location"をリリースした時だ。エクレクティックで優雅にグルーヴするスロージャムなトラックの上で、包容力を感じさせるセクシーなKhalidのボーカルが印象的なこの曲は、カイリー・ジェンナーやリタ・オラなどのセレブにSNSでピックされ、一気にチャート上位を獲得した。

 

 

デビューシングルからこれまでのオーソドックスなR&Bというよりも、TheWeekndやDrakeのOVOなどのテイストを受け継ぎ、エレクトロニックなサウンドなどを取り入れながら、甘い自身のボーカルとブレンドさせるKhalidは、まさに今の時代に生まれるべくして生まれたシンガーだといえる。そんな彼が音楽を始めたのは、「僕が産まれる前から歌を歌っていた母の影響」だという。

Khalid

ジャンルやカテゴリーに拘りはないという彼は、1人のソングライターとして旺盛に探求を続ける。

影響を受けてきたアーティストは、Alt J に始まり、Father John Misty、Sadé や India Arie からだね。Frank Ocean や James Fauntleroy にも影響されたし、Musiq Soulchildもだ。あげたらキリがないね。僕は、その瞬間に「自身が聞き惚れている姿が想像」できるような音楽を作っているんだ。

 

15曲を収録している『American Teen』は、ジャンルにこだわりがないというKhalidらしく、様々なテイストの楽曲を収録している。爽快感と甘酸っぱさが同居するディスコティックな"Let's Go"や、クラブの夜が明けかかった時間帯にぴったりの陶酔系メロウチューン"Reasons"、軽やかなタッチのギターをフィーチャーした"Saved"や、アトモスフェリックでミニマルな"Coaste"といった楽曲は、決してあれもやりたい、これもやりたいと欲張って作られたわけではないのが感じられる。どの曲もKhalidのボーカルの様々な側面を明かすものとなっているのだ。

Khalid

Khalidはアルバムについてこのように語っている。

この曲は若い2人の物語。世界中を旅して探すような純粋な<愛>がテーマなんだ。色々な背景を持つ全ての人達が、人生の中で一 度は手に入れたい、と思う<真実の恋人を探し求める物語>だ。見つけるのは簡単じゃないんだけどね。 制作はクレイジーでエキサイティングな素晴らしいプロデューサー達と同じ環境下にいられたおかげでとてもスムーズだったよ。 Syk Sense(Bryson Tiller や Drake 等を手掛けるプロデューサー)と OZ(Travis Scott、Chris Brown、Big Sean 等を 手掛けるプロデューサー)達とスタジオに入ってお互い、アイデアを出し合った。僕の意見を彼らが練ってより良い物にしてくれたんだ。大変 な作業だったけどとても楽しかったよ。彼らと共に制作していると素晴らしいアイディアがどんどん浮かんでくるんだ、毎日とても刺激的だよ。 だからアルバムは期待して待ってて欲しい。

Khalidのアルバム『American Teen』はiTunesなどで配信中だ。

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