ベルリンの地下鉄の奥深くで何者かが居住していたような謎の小部屋が発見される

CULTURE  2016.12.01

今年の1月。ベルリンの地下鉄内部に、チェックの壁紙にマティスのポスター、聖母マリアの細密画にレザーのソファ、シングルベッドとテレビ、IKEAのランプとSTARWARSの小説が備え付けられた謎の小部屋が発見された。

地下鉄で働く人が偶然この小部屋を発見した時は、映画の撮影セットがそのままに残されていたと思われていたが、確認しても撮影が行われていた事実はなかった。奇妙な出来事だが、壁紙や本、家具は火事の危険性があるので撤去された。

その1ヶ月後、その謎のベッドルームを撮影した写真が謎の鉄道労働者の名前でベルリンの新聞社に送付された。鉄道会社のBVGは社員との関連を否定。

そして次は3月にYorckstrasse駅の通路に、また小部屋の写真が現れた。その時から、人々はどのアーティストがどのような意図を持ってこれを行っているのか?という噂をするようになった。

Airbnbのサイトにもこの写真を使用した部屋が掲載された。それは明らかにベルリンで進行するジェントリフィケーションを批判するものであり、キャプションには「ロケーションは町中心部。地下鉄の線のU9にほど近い」、「ロフトでレトロ・チック。2016年にリフォームされたばかりで、(耳栓をしていれば)静かです」との記述があった。

新聞紙上でもベルリンの建築評論家は、床に散らばっているStar Warsの小説とアフリカの弦楽器から、ヨーロッパとドイツの移民危機の隠喩ではないかと指摘した。その前後にはベルリンは移民を窓のないスペースに押し込めたという報道もあった。

この作品を制作した者が匿名であるのは無理もない。鉄道会社のBVGは、この作者は違法にトンネルにアクセスし、通行しているから罰金を徴収しないといけないと語った。

そして1周間前、その小部屋を作る過程が映像作品として公開された。

まず地下鉄会社の労働者を装うためにジャケットの制作からはじめたようだ。
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ジャケットを着込み、大胆にも地下鉄にベッドを搬入する。
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ホームを通過しても怪しまれることはない。(海外の地下鉄にはこういう大きな荷物を運ぶ人がたくさんいる)
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ホームを降り、地下鉄線路上を通行。命がけだ。
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良さそうな場所を発見するも水が溜まっているので、水を除去する。
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IKEAのランプを設置し、壁に糊を付け壁紙を設置。下にはカーペットを敷いているようだ。ベッドを設置。
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壁には聖母マリアの細密画とマティスのポスター。もちろんニュースをチェックするためのテレビも。
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動画はこちらから。

SECRET BEDROOM DISCOVERED | Rocco and his brothers from Markus Lanz on Vimeo.

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