UK発のラップミュージック、グライムの新時代を切り開く3人のMCを紹介する
photo credit: CARYS HUWS for FACT
美声とテクニックを持つAJ Tracey
Novelistと並んで存在感のあるMCがAJ Traceyだ。トッテナム出身、現在は西ロンドンに住むMCで、4枚のEP『The Front』『Alex Moran』
『Stocking Filler』『Left Back』をリリース。力強い声、ライミングの巧みさでスタイルを確立した。
ロンドンのストリートの不穏さを匂わせるLast JapanのトラックにAJ Traceyのスキルが光る“Ascend”や、2stepガラージのレジェンド MJ Coleとのコラボレーション“The Rumble”は彼のシリアスなラップをより引き立たせている。ZXPH XLLXS(Dot Rotten)プロデュースのトラックを使用した"Naila"は遊戯王から引用したフックがキャッチーなフロアアンセムだ。
リディムの上で爆発する俺はハイパー
リディムの上にキッチリ乗っかるまるでスナイパー
速いラップに、お前は追いつけない (Dodge)、バイパー(Viper)みたいには。
意味がわかるか?そう、Dodge like Viper (Dodge Viper(アメリカのダッジ社が販売するスポーツカーの一つ)
Gassed on the riddim, I’m hyper
Riding the riddim on point like sniper
Sharp bars that you can’t dodge like viper
Get it? Can’t Dodge like Viper
AJ Traceyが「I said」と言って1拍深呼吸を置くと、AJ Traceyのフックを合唱して、フロアはとんでもないことになる。
“I said… Don't Pretend To Miss The Drop Like Me If You See Somebody Do It Shout AJT Cause I Fathered The Flow, Fathered The Stylee ”
「言っただろ、俺みたいにドロップ(小節の一番始め)を逃そうとするなって、もし誰かそうやってるヤツを見たら、AJ Traceyにシャウトしろ、俺が作ったフロー、俺が作ったスタイルだ」