若者がおびえる難聴のリスク 今日からできる予防方法と「奇跡の薬」

CULTURE  2016.07.20  FNMNL編集部

騒音性難聴という言葉を聞いたことがあるだろうか?クラブはもちろん、イヤホンなどで音楽を大音量で長時間聴くことによって引き起こされる難聴だ。今、世界で10億人の聴力が危険レベルにあると世界保健機構が発表した。

音が聴こえる仕組みと有毛細胞

耳の仕組み

難聴は耳の中の音を感知する毛のような有毛細胞が傷つくことによって引き起こされる。その有毛細胞は耳から入ってきた音の振動を電気信号に変化させるのだが、その細胞は一度ひどく傷つけてしまうと元に戻らないと言われている。

しかしその有毛細胞を失ったり、傷つけてしまうことによって低下した聴力は、その有毛細胞を再生することで元に戻せるかもしれないということが研究によって明らかになった。

聴力を復活させる奇跡の薬!?

オランダの会社Audion Therapeuticsはその有毛細胞を再生させる薬を開発し、近いいうちに治験を行うとのことだ。治験とは、新しい薬を人間に飲んでもらい、「安全性」「効果」「副作用」を実証するテストのこと。薬が実際に医療の現場で使用される前の最終テストと言ってもいいだろう。すでにマウスでは効果があったという。

この薬はそもそも認知症を治すために開発されたが、驚くべきことに、その薬の副作用として「耳が聴こえるようになる」ということが発見されたのだ。

オランダの会社は薬の成分構成をどうするかという面で製薬最大手イーライリリー社の協力を得て研究を進めている他、EUからも資金を調達し、順調に製品化を進めている。

WHOの調べによると10億人の若者が聴覚を失うリスクにあり、しかもそれらはほとんどがスマホなどのプレーヤーやクラブで大音量の音楽を長時間聴くことによって引き起こされている。

聴力は一生もの。難聴予防策は?

騒音性難聴を防ぐためには、音楽をイヤホンなどで聴く時は音量を少し小さくし、休みを取りながら音楽を聴く時間を短くしよう。クラブなどでも数時間に一度は休みをとったり、スピーカーの前に立たないようにしよう。音楽のクオリティを下げること無く、音量のみを下げてくれるクラブ用の耳栓もあるので、DJや音楽ファンは難聴予防のための対策をしてみてはどうだろうか。

via The Atlantic

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